「Belugaキャンペーン研究所」とは？
年間800件以上実施されるBelugaキャンペーンの過去データを独自に分析し、参加数やフォロワー増加数などの数字とはひと味違う、Twitterキャンペーンの新たな効果指標や魅力を発見リーズ
SNSキャンペーンと言えば、条件を満たして参加すれば「商品〇〇本セット」や「ギフトコード」、「オリジナルグッズ」など、抽選でプレゼントを貰える施策が多いイメージではないでしょうか？
いわゆる「懸賞」と呼ばれる内容を、SNSという場で行う「プレゼントキャンペーン」がSNSキャンペーンでは主流となっています。
ただ、SNSでの企業キャンペーンが多い中で、懸賞目的ではないユーザーの獲得や、懸賞NGの海外のSNSアカウントの施策のも増えており、「プレゼント配り」以外で参加数を獲得したい！という要望も多く寄せられるようになりました。
「プレゼントのないキャンペーンなんて参加が来るのだろうか？」といった質問を頂くこともあるため、今回はプレゼントの有無による数値の違いについて調査しました！
目次
“プレゼントのないキャンペーン”とは？
今回はユニークビジョンのBelugaキャンペーンを使って、2021年4月～2022年12月に実施された「自動リプライキャンペーン（インスタントウィンを除く）」と「参加者データの収集のみ（自動リプライなし）」の施策を対象に、プレゼント抽選（事後抽選でインセンティブが付与される仕様）の有無について調査しました。
対象キャンペーンのうち約60％がプレゼント抽選のある施策でした。
プレゼント抽選のない施策の多くは、リプライで画像が届く、動画が届くなど、プレゼント抽選以外の部分にユーザーの参加意欲を掻き立てる工夫がされていました。
また、プレゼント抽選のあるキャンペーンのインセンティブの内容を調べたところ、「Amazonギフト券」や「デジタルギフト（〇〇payや〇〇ポイント）」などの金券・ポイント系は約30％ほどにとどまり、多くは実施企業の製品やオリジナルグッズ、サイン色紙など、商材に沿ったものが用意されていました。
プレゼントの有無で参加数はどの程度変わる？
同期間の同施策を対象とし、以下にキャンペーンの仕様ごとの参加状況についての参加数について調査しました。
同程度のフォロワー数のアカウントで、1日あたりの平均参加数を見る限りは「プレゼント抽選がある施策の参加数が伸びている」といった結果はみられませんでした。
ただ、フォロワーの増加数については、プレゼント抽選（インセンティブ）の有無により大きな差が出ることがわかりました。
弊社で実施いただく施策が「当選の条件としてフォローを必須」とはしているものの、自動リプライの受け取りについてはフォローが必須ではない場合が多いことにより、仕様の違いによりフォロワー増加数に影響が出たものと考えます。
また、自動リプライのある施策の場合は、返信に特別なクリエイティブをつけることなどが、プレゼント抽選がなくともインセンティブの役割を果たしている場合が多く、プレゼント抽選の有無により大きな数値差が生まれなかったものと推測されます。
特にゲーム系やエンタメ系、IPコラボなどの施策において、返信でクリエイティブを受け取ることのできる仕様が参加数を獲得する場合が多いです。
カスタムストーリーを参加方法に利用した場合は？
では、参加方法に「ユーザー体験」が仕様に追加されたものの場合、どのような結果となるでしょうか。ユニークビジョンのBelugaキャンペーンでは、カスタムストーリーというシナリオベースで対話できる機能があり、これを使ってさまざまなユーザー体験を提供することができます。カスタムストーリーを使ったキャンペーンのケースを調査しました。
プレゼント抽選の有無については、カスタムストーリー施策の場合、約75％がプレゼント抽選のある施策となっていました。
カスタムストーリーはカスタムストーリー上のコンテンツを楽しんで貰うだけでは、Twitterの特性である拡散が得られず、参加条件に「カスタムストーリーの参加＋シェアツイート」が含まれているため、コンテンツを体験したユーザーにシェアツイートを促すための動機付けとして「プレゼント抽選」をご利用いただいている場合が多いです。
カスタムストーリー施策の参加数などの数値についても調査しました。
（シェアツイートの投稿を“参加”とみなし、カスタムストーリーを体験しただけのユーザーは参加に含まれていません）
自動リプライや収集のみの施策とは異なり、プレゼント抽選の有無が1日あたりの参加数に大きな影響を与えていました。
カスタムストーリー自体はツイートを投稿しなくても楽しめるため、そこからのシェアを促すにはプレゼント抽選をつけていただくことが、参加数を伸ばすために必要であることがわかります。
まとめ
プレゼント抽選の有無により参加数やフォロワー数の獲得には一定数の影響が出ることがわかりました。
ただ、プレゼント抽選の無い施策は、その場で付与されるクリエイティブの配布などでも十分参加数を獲得できる結果ではあったものの、フォロワー数を伸ばすためにプレゼント抽選がある程度有効です。
また、カスタムストーリー施策においては、プレゼント抽選の有無が参加数（シェアツイート投稿数）に大きな影響を与えていました。
カスタムストーリー施策でプレゼント抽選を実施しない場合には、シェアするツイート内のクリエイティブが限定の内容になっているなど、「ツイート投稿のインセンティブ」をプレゼント抽選と異なる形で設定する必要があります。
