【プロフィール】鈴木(Suzuki)
新卒でSNSマーケティング・CRM支援企業に入社後、 2021年に中途でユニークビジョンに入社。キャンペーンディレクターとして、新プロダクトの立ち上げや、組織の属人化を防ぐ仕組み作りに主体的に取り組み、MVPを含む3回の社内表彰を受賞。現在は、Client Partner第4チームのリーダーとして、チームを率いている。
人力からシステム化へ。圧倒的な「開発力」に惹かれて決めた転職
――鈴木さんは前職でもSNSマーケティングの領域にいらっしゃったそうですね。どのようなことをされていたのでしょうか?
自分自身がSNSでの発信を行っていた経験があり、新卒の就活時からSNSを使ったマーケティング領域に面白さを感じていたので、前職ではCRMを使ってファンマーケティングを行う会社にいました。 自社ツールもあり、領域としてはユニークビジョンがやっていることに近かったです。
――そこから転職を考えられた理由は?
「もっと開発に柔軟性があり、技術力の高い環境でディレクションがしたい」と思うようになったからです。転職活動は、開発体制の強いSNSマーケティング事業に絞って進めていました。
当時前職では、かなり前に作られた自社ツールをそのまま運用していました。そのため、最新のトレンドに合わせた個別案件のカスタムや検証作業がどうしても「目視や手作業」に依存していました。たとえば 「熱量の高いロイヤルカスタマーを可視化しよう」となったときも、タイムラインを丁寧に目で追いかけてデータを集め、人力でお客様を特定していました。また、懸賞用アカウントの探索なども手作業で行っていましたね。
そんな中、面接で代表の白圡さんから自社プロダクトの話を伺い、とても衝撃を受けました。これまで自分がタイムラインを見続け、必死に人力で行っていた抽選や検証の作業がシステムで自動化されており、一瞬で完了するプロダクトを持っていると。話を聞いたその場で入社を決めました。
入社2週間で案件担当に。逆境から学んだ「ヒトを責めるのではなく、仕組みを見直す姿勢」
――社内でも速いスピード感での案件対応と伺いました。入社後の案件対応はどのようにされていましたか?
入社して2週間ほどのタイミングで、有名化粧品ブランドのXキャンペーンの案件を任せていただきました。そして翌月には複数の案件を同時進行で担当するようになり、すごい速度でいろいろな経験をさせてもらいました。今はお客様にオンライン上でキャンペーン情報を入稿してもらうシステムがあり効率化されていますが、当時はまだそのシステムがなかったので、Excelを駆使して入稿用のデータをエンジニアに連携し、クライアントの要望に合わせたカスタム開発をしていく流れでした。
――入社して驚いたことがあるとか?
はい。前職では開発要望を上げても「まあ、いずれね……」と曖昧になり、結局は開発が進みにくく、要望をいただいても形にすることが難しい環境でした。ですが、ユニークビジョンでは毎月新しい機能を開発しているうえで、常にクライアントの課題に合わせた柔軟なカスタム開発を行っていることにまず驚きました。
さらに驚いたのは、エンジニアの皆さんの姿勢です。私が言葉にしきれていない要件までしっかり理解して言語化し、システムへと落とし込んでくれる。ディレクターからの要望にいつでも柔軟に耳を傾けてくれるスピード感には本当に驚きましたし、仕事の進めやすさを実感しています。
――特に印象に残っている経験やぶつかった壁はありますか?
苦い経験として今でも鮮明に覚えているのは、入社初期に自身のミスによって社内外の皆様にご迷惑をおかけしてしまったことです。 キャンペーンを構築する際、担当ディレクターが細かく設定を登録する場面があるのですが、一部の設定を誤ってしまったんです。改めて、自分自身が任されている仕事の影響の大きさや重要性を再認識する経験でした。今でも細かい部分の確認を怠らないようにしています。
ただこの失敗を経て、ユニークビジョンのトラブルへの向き合い方の素晴らしさを強く実感しました。トラブルが発生した際に、誰の責任かを責めるのではなく、チーム全体で集まりどう最短で対処するかという「コト」に100%集中して対応します。失敗を責めるのではなく、手順を振り返り仕組みに問題がなかったかを確認し、同じようなトラブルが次に起こらないための対策を打つ。このように、トラブルが起きたら全員で協力して対処する一体感や、トラブルを隠さずに共有し、より強固な仕組みを積み上げていこうとする風土はユニークビジョンの強い部分だと思っています。
エンジニアと経営陣と共に「ゼロスタート」から社内の仕組みや新プロダクトを創る
――入社5か月目で会社課題を解決するためのワーキング・グループを立ち上げたと伺いました。どのような経緯だったのでしょうか。
当時はまだディレクターによってやり方がバラバラで、個人のノウハウに依存し、属人化している部分が多かったんです。そのため、入社3か月後に行われた新入社員向け面談の席で白圡さんに「共通のルールや定義を作った方がいいんじゃないか」と提案しました。そうしたら「じゃあ、鈴木さんがチームを作ってやってみたらいいじゃん」と言われて(笑)実際にその2か月後にはチームが発足し、リーダーに抜擢いただきました。これが業務の標準化を担う「Playbookワーキンググループ」の始まりです。
――メンバーのやり方に踏み込んで、ルールを作っていく難しさはなかったですか?
それぞれの進め方がある中で、基本のフローを定義することは確かに難しかったですし、最初は試行錯誤の連続でした。意識していたのは、完璧なルールを作るのではなく、状況に合わせていつでもブラッシュアップして更新していける構成にすることです。
会社から決められたルールをただやるのではなく、課題に感じたことを自分たちの手で改善できる環境は、とても面白かったですね。
この時に作ったドキュメントや検証の仕組みは、社内の過去事例やノウハウなど蓄積されたデータを検索できる、LLMを活用した社内用ツール「Beluga Brain」の学習ソースや検証用ドキュメントのベースとしても活用されることになり、仕組み化の重要性を改めて実感しました。
――そのほかにも、ディレクターとして個別のキャンペーンだけでなく、新プロダクトのフロント対応や開発のコア部分にも深く関わっていらっしゃいますね。
そうですね。プラットフォーム企業と連携して新たなメニューを開発するプロジェクトや、顧客要望から新しく大きな機能開発をするプロジェクトなどの担当を任せてもらうことが多かったです。
中でも特に大きかったのは、Beluga Experience Suiteの立ち上げです。デジタル施策での参加データだけでなく、リアルでの体験や購買データなど「人の行動データ全般」を取得することで、感情の変化を可視化することができるものです。これまでは単発施策で分断されがちだったブランド体験を、LINEをCRMのハブにするという形で一元統合し、生活者と長期的な関係を築ける仕組みを目指して作られました。
最初は、代理店さんと白圡さんの構想から始まり、私は構想をパッケージへ落とし込むのを任せていただきました。基本プラン策定や、多様なオプション仕様を、エンジニアと検証を重ねて明確に定義していきました。このパッケージを提案したところ、具体的な商談が動き出し、システム実装へと繋がりました。それまでは単発の提案が中心だったディレクターが、これをもとに自発的にCRMの長期提案を行える状態まで整備できたことは、会社にとっても私自身にとっても、非常に大きな進歩だったと感じています。
私はもともと、まだ世の中にない状態から、ヒアリングを重ねて自分の手で形にし、受注やプロダクトへと繋げていくプロセスが一番好きなんです。正解がない中で、エンジニアと並走しながら新しい仕組みを組み立てていくのは確かに難易度が高いですが、だからこそ思い描いたものが形になった時の達成感は、とてもやりがいになっていますね。
――ゼロから役員陣と一緒に仕組みやプロダクトを創っている鈴木さんからみた、経営陣の印象はいかがですか?
白圡さんは、社内で一番「自分を持っている人」だと感じます。絶対に自分を飾らないし、嘘をつかないし、誰に対しても媚びを売らない。それでいて、すごく人間的な魅力に溢れているんです。白圡さんの頭の中にある構想って、壮大すぎて最初は全然理解できないんです(笑)いつもひたすらヒアリングしながら、イメージ資料やモックアップを必死に形にしています。必死ではありますが、話の合間に、芸人さんのような鋭いツッコミが定期的に入るのが面白く、その瞬間は場が和みます。
菊池さんは、白圡さんが次々と生み出す面白いアイデアを、緻密に考え実現していく人であり頭を使う人です。実は、私が人生で一番尊敬している人が菊池さんなんです。菊池さんに言えばどんな課題でも全部なんとかなるという安心感があるんですよね。過去の膨大な知恵と知見があって、常に考えを巡らせているところが一番の尊敬ポイントです。

数字を追うのではなく、本質的な課題解決で「ブランド体験」を届ける
――組織の成長に伴い、完全反響型のスタンスから、売上目標を追う体制へのシフトもあったようですね。
そうですね。昔は先方から来るお問い合わせに個人で対応していくスタイルでしたが、数年前にチーム・個人それぞれで売上目標を持つようになりました。変更当初は、売上目標を追うために、お客様に向き合う自分のスタンスを変えなきゃいけないのだとしたら嫌だなという葛藤や抵抗感もありました。しかし、売上目標を持つということを、費用対効果の高い機能をたくさん売るのではなく、お客様の目的に合わせた提案を行って、結果売り上げに繋げるという捉え方に変えたことで、売上目標を持つようにはなったけど、今も自分のスタンスは変えずに推進できています。
もし売上という数字だけを追うなら、一番工数がかからず単価の高いシンプルな施策を売っていけばいいのかもしれません。でも私はそうではなく、クライアントの目的に合わせた提案をすることで、課題解決につながる「価値」として認められ、結果として受注に結びつくと思っています。だから今も数字そのものを追うのではなく、クライアントの課題に向き合い受注につなげることに一番注力しています。
――現場目線での「受注につなげる難しさ」もあるのでしょうか。
はい。数字に置き換えやすい広告運用であれば、「どれくらいインプレッションが出たか」「どれだけ獲得できたか」という分かりやすい指標で評価できます。しかし、お客様が本当に求めているのは、「エンゲージメント獲得」や「ブランド理解促進」といった定性的な価値であることが非常に多いんです。これらは効果測定をするのがすごく難しい領域です。なので、決まったパッケージを機械的に提案するだけでは受注には繋がらないんです。毎回、過去の膨大な事例から知見をインプットし、「この施策の目的は何だったのか」「今回のお客様なら、こういう仮説が立つんじゃないか」と、過去事例と多様な機能を組み合わせて導き出します。
難易度が高い分、自ら提案して「価値のある形」としてクライアントの課題解決につながったときのやりがいはあります。大手コーヒーチェーンへの提案ではプランニングから実行まで一気通貫で支援して四半期MVPをいただきましたし、時間差でアイコンが変わる映画プロモーションでは、エンジニアとタッグを組んで「どう機能を組み合わせればユーザーが参加したくなるか」を試行錯誤し、ベストキャンペーン賞をいただきました。数字を追いかけるのではなく、お客様の本質的なニーズに対して最適なブランド体験を提案していくことが、私がやりたいことで、こだわりです。
――今では大手広告代理店さんの戦略会議にも参加されていますよね。
そうなんです。一般的なプロモーション施策を組み立てる場ではなく、日本人の文化や現代の世界情勢を踏まえたうえで、ブランドとしてどうあるべきかという、一番基盤となる概念をディスカッションする会議です。参加メンバーの皆さんは思考をそのまま言語化していく方々で、最初は圧倒されました。
でも、社外のトップランナーの方々とディスカッションを重ねる中で「クリエイティブの本質とは何か」など、1つの事象に対して考えを巡らせる回数が増えました。今まで触れてきたけれど深掘りしたことがなかった概念を言葉にする経験を通して、自分の思考や表現がかなり深まったと感じています。
飾らない自分のままで、変化の波を楽しめる仲間と一緒に働きたい
――Client Partner第4チームのリーダー就任おめでとうございます。リーダーとしての鈴木さんの今後の展望を教えてください。
ありがとうございます。今が入社してからの5年間の中で一番の変革期だと感じています。これまではプレイヤーとして目の前の業務を楽しんできたフェーズでしたが、これからは経営陣側に視点を移し、意識を切り替えてメンバーと向き合っていく必要があると思っています。私自身は出世や昇格そのものを目標においてきたわけではないですが、とにかく「常に成長し続けたい」という思いが根底にあります 。リーダー就任の打診をいただいたとき、正直最初は少し戸惑いもありました。ですが、任せていただいた今は、このチームを自分が引っ張っていくんだとエンジンがかかっていて、この機会に自分をさらに伸ばしていきたいと思っています 。
チームの展望としては、自分自身が仕事上の自分を演じるのではなく、飾らない普通の自分のままでやりたいことに自ら進んで挑戦してきたので、メンバーも同じように飾らずに挑戦できるようなチームにしたいです。
――最後に、これから一緒に働く未来の仲間へのメッセージをお願いします!
自分を持っている人に来てほしいです。飾らない素直さがあって、予期せぬ変化や逆境にも、芯を持って立ち向かえる人。あとは、考え込みすぎずに「とにかくやってみよう!」と打席に立てるフットワークの軽い人材ですね。
社内には優秀で慎重に物事を進めるメンバーが多いので、自ら前に出て新しい提案をしていってくれるような能動的な方が来てくれたら、組織に新しい風が吹いてもっと面白くなると思っています。変化を恐れず、ありのままの自分で突き進んでくださる方をお待ちしています!

