【COOインタビュー】頼もしい仲間たちやお客様と共に数々の大型案件を成功させるユニークビジョンであるために

2021.08.26

個性豊かなユニークビジョン社員の入社に至るまでの経歴や、どんな想いをもって日々の仕事に打ち込んでいるのかなどをご紹介する「ユニークビジョンではたらく仲間」。
今回は、ユニークビジョンの創業メンバーでありCOOを務める菊池 昌昭に話を聞きました。

前職でさまざまなポジションを経験し、ユニークビジョンの立ち上げに至るまで

大学卒業後にはまず、両親がIT系だったこと、コンサルティング会社であればいろいろな仕事ができたり経営者と話ができて面白そうだと思ったこと、勢いがある会社に入りたいと思ったことなどの理由があり、フューチャーアーキテクトに入社しました。右も左もわからない状態で入社し7年勤務した中では、仕事のイロハやプロジェクトマネジメント方法、システム構築に必要な技術から、仕事への向き合い方やイズムのようなところまで含めていろんなことを学びました。
周りには優秀なメンバーも多く会社の成長スピードも早かったため、直近でその熱量を感じられたのは本当に楽しかったですね。ここでは7年間で7つのプロジェクトを経験することができました。

よく「お客様は神様」という文化がありますが、ここではお客様に対して「並走するパートナー」というような意識で仕事をする社風だったのがすごく良かったです(一度たりとも業者扱いされるようなことはありませんでした)。プッシュ営業もない会社で、お客さんから「この会社にシステムを作ってほしい」と常に指名されていたのもその社風の一因だと思います。
「プッシュ営業をしない」「常にお客様からご指名をいただく」というのは、ありがたいことに今のユニークビジョンでも同じ状況を続けられていますね。

当時の案件としては半導体商社、医療機器メーカー、家庭教師派遣会社、不動産会社など色々な業種の基幹システムを構築し、プロジェクトリーダーやマネージャーのポジションまで経験させてもらいました。ここまで経験して次は何を目指そうか、というタイミングで大学の友人にECベンチャーの立ち上げに誘われたので、一緒に起業することにしたんです。しかしそのECベンチャーでは、事業の立ち上げもなかなかうまく行かずにしばらく苦戦していました。
そんな中で、このチームで自分ができることはもうない!ということが自分の中で明確になってきて、いつ辞めようかと思っている時に、現社長の白圡が会社を立ち上げることを知りました。白圡とはフューチャーアーキテクトの2000年同期で、知り合った当初から一緒に会社を創ろうと言っていたこともあり、ユニークビジョンを一緒に立ち上げることにしました。

”自分たちができる問題解決”を仕事に選んで成長へ突き進む

会社を興してからは、奄美大島のマングローブの森をカヌーで数日かけてさかのぼる、というやや危険でキツい体験をクリアした仲間だけが入れるSNSの構築を計画していたのですが、この事業は第二種旅行業にあたり、その免許をとる資本金が足りなかったために断念しました。それでも教育業をやりたかったので、今度は宇宙教育を取り入れた社会人研修を作ろうとJAXAまで行ってプログラムを模索したりもしていたのですが、なかなか受け入れてくれる会社を見つけられず、うまく行かないうちに時間だけが経過して行きました(笑)

結果として、自分たちがやりたいことよりも「お客様の問題を解決するために自分たちができること」を事業内容にしようと思い、ITコンサル事業としてユニークビジョンを始めました。
最初はお世話になっている方からご紹介していただいた上場企業のIT化を支援させてもらうという仕事で、起業して2年間はほぼその1社からの売り上げのみでした。その仕事だけでは生活することもままならなかったので、他にも仕事を取っていこうと、企業にコスト削減の提案をしたり、パートナー企業を募集している300社ほどの企業にメールを送り突撃してお話ししたりもしましたが、成果としては1社のみでほとんど仕事にはなりませんでしたね。
その一方で、大手企業の面接官の練習相手や、構築中の研修を受けるテスターのアルバイト、ベトナム人の方に簿記を教えて日本の経理業務を全てベトナムに移管する仕事など、求められることであればなんでもやっていました。

そうこうしているうちに起業してから2年になった2010年頃、企業や有名人がTwitterやFacebookでマーケティングをするようになり始めました。そこで、白圡がもともと前職・前々職で注力していた、SNSを企業が活用するためのコンサルティング事業をユニークビジョンでもやっていこうという話になりました。当時、SNSコンサルティングと言ったらここしかない!という企業から下請けの形でコンサルティング案件を頂いていましたが、それに伴ってだんだんと開発業務の割合も大きくなっていき、Facebookアプリの開発やTwitter分析ツールの提供なども行うようになりました。
また当時は社員も数名のユニークビジョンでしたが、大手テレビ局に運用をまとめて任せていただけるようになり、ありがたいことに10年以上たった現在でもその関係は続いております。

ちょうどこの頃、コンサルティングや受託開発と並行して、初の自社サービスとなるBelugaの開発も始めていました。
その後SNS事業と受託開発が同時に好調へ転じ、黎明期からのお客様であった大手上場企業から数千万円規模の大きな開発を受託したり、スマホアプリ開発や大規模web開発案件を持ったりなどで自社だけではエンジニアが足りなくなり、他社の力も借りながら、150%ほどの力を注ぎ込みつつ大きな案件を成功させられるようになりました。ユニークビジョンとしても人を増やし始めて、ここでやっと15人ほどの規模になっていました。
2014年にはTwitterで自動返信のキャンペーンを始めて少しずつ使っていただけるようになり、2016年にはインスタントウィンが始まり、ここから自社事業の成長が始まりました。2017年頃はそれまでに受けていた受託開発業務も残っておりましたが、自社のTwitterマーケティングツールが伸び続けてこちらが主力事業となり、2019年からはLINEでのマーケティングサービスにも拡大し始めています。今現在は、業務としては完全に自社サービスのみとなり、メンバーも40人強にまでなっています。

案件の成功だけを考えて、同じ方向を向き続けられる心強いメンバーたち

ユニークビジョンのメンバーの特徴としては、まずエンジニア職ならば、すごく技術好きであるというところでしょうか。また言われたことをただ受動的にこなすのではなく、能動的な仕事をしたいと言って入社してもらえる人がほとんどです。
ディレクター職では、技術に大きなポテンシャルを感じていることは共通ですが、新しいことをやりたいという人や何かに挑戦したいという想いが強い人が多いですね。

エンジニアにもディレクターにも共通して、本当に人が良いなと感じます。率直で成長意欲が高く、良い意味で野心が強いです。どんどんサービスが増えて覚えることや対応することは増えてきていますが、大変で困っている、というよりも技が増えて喜ぶ人が多い印象です(笑)
みんな性格が良いので、仕事上でお互いに余計なことを考えなく済むんです。この人は本当は別なことを考えているかもしれない、悪意があるかもしれない、この人たちの組み合わせは仲が悪いかもしれない、など仕事と関係ない不安材料がないのは本当に気が楽です。安心して同じ方向を向いていると思えるので、自分の仕事においても前に進めることだけに集中できます。

仕事上の自分の理念として、「とても高い基準でうまく行かせる」ためにすごく時間を使っています。一匹の蟻も通さないつもりで、例えば自動返信であれば多い時には数百万件ある返信の、たった1つたりとも失敗させないぞという気持ちで毎回案件に向かっています。たかが何百万分の1くらい、とは絶対に思いませんし、その考えは周りの社員にも真の意味で共感してもらえていることを常々実感しています。
何かあればみんな驚くほどの速さでエラーに気づきますし、誰かの手元でトラブルがあれば自分に関係の無い案件でも一瞬で自然と集まり、助け合ってくれています。Twitterの自動返信案件については地球上で私たちが一番よく仕組みについて考えている自負もあるので、誰よりも早くトラブルに気づき、先回りして対処できていることが多いです。

そんな姿を一番近くで見ているので、このチームならうまく行く!と確信しています。お客様にもここまでしっかりと考えていることは伝わりきっていないかもしれませんが、見えないところだからと手を抜くことはなく、100%お客様や案件の成功を考えて動いています。そこに対して時間や労力を割くことに嫌な顔をするメンバーはおらず、まだまだ小さい会社なのにこんな優秀な人たちがよく集まってくれたなとしみじみ思います。まず入社してくれたことに感謝ですが、プレッシャーも大きくて1つ1つがシビアな案件も多い中で、こんなにも誠実な仲間がいて嬉しく、また頼もしい限りです。

そんな仲間と一緒に素晴らしいクライアントさん、素晴らしい広告代理店さんを通じて世の中へ影響の大きい案件でお仕事をさせてもらえていて、本当に恵まれているなと感じます。そういった素敵な方々にサービスを提供できていることがとても嬉しいですが、ユニークビジョンのメンバーは「技術面では」お客様の期待を常に上回ろうと努力していますし、実際に「技術面では」先手を打ったご提案ができていると思います。

「できない」を超えた先で見つかるユニークビジョンだけの武器

ユニークビジョン全体として、「何かうまく行かないことが起きても人のせいにはしない」という考え方が深く根付いています。「クライアントの間違いだとしてもそれを引き起こしたのは自分たちの伝え方のせいかもしれない」ということだったり、「システム的なバグでもディレクターがテストで見つけられなかったのだからエンジニアだけの責任ではない」ということだったり、社内外問わず誰かのせいだから自分たちには関係ないというスタンスではなく、「どこかがうまく行かなかったら、それは自分たちが何とかできたはずだ」と考えています。
その根底としては、誰かがどこかでうまく行かなければ、トータルでは自分たちが関わったプロジェクトが失敗になってしまうから、ですね。自分たちが関わる限りは、全てのプロジェクトを成功させることがユニークビジョンのミッションです。

また、「こういうことができるか」と聞かれたら、原則「できない」とは言いません。ロジカルに実行可能なら考えれば究極なんでも実現できますし、難しいところを乗り越えることこそが新たなサービスの開発につながり、ユニークビジョンでしかできないことに結実していきます。
初見で「出来ない」と感じてしまうこともありますが、そこから逃げずにギリギリまで粘ると、限界を超えた時に解決策が出たりします。実際にそういったことが過去何度もありました。様々なバックグラウンドを持った人が集まり、今までの経験や技術を組み合わせて、「できない」理由ではなく、「どうやったら実現できるか」だけを考えています。

最終的にプロダクトを提供するため、数多ある選択肢から実行可能なことを提案していくのですが、その中で誠実さは本当に大事にしています。ユニークビジョンに不都合なことが起きても包み隠さずお伝えすることはもちろんですが、同じ仕様でももっとお客様のコスト的に安く提供できる方法がないか検討したり、求められている目的を最大限に達成するためならユニークビジョンが登場しない提案を出したりすることもあります。短期的にはマイナスな点もあるかもしれませんが、それが長期的な信頼関係に繋がっていると確信しています。
クライアントや広告代理店の方々ならシステムの絡む大きな問題にも当たったことはあるかと思いますが、ユニークビジョンのシステムでは安心して利用して頂けるよう、地道に信頼を積み上げて行きたいです。

得意領域を拡げながら「企業」と「生活者」の新たな関係性を作り出す

Belugaキャンペーンでは案件成功のための最後の砦として、広告主や広告代理店の方々の見逃しさえ見つけるという品質観でやって来ています。今はそれをTwitterだけではなく、LINEやInstagram、LPも絡めたキャンペーンの実施にもご要望を頂けるようになってきました。これまで強みとしてきたTwitterだけに留まらず、SNSアカウントを活用したCRMにつながるようなキャンペーンの仕組みには力を入れて開発を進めています。

今後はキャンペーンだけではなく、ECなどの購買行動の絡む仕組みでもSNSアカウントとの連携は活発になって来ると思われます。その中でPayPayやLINE Payなどのモバイル決済もどんどん使われるようになることが予想されますが、そうなると普段のSNSでの活動に加えて購買行動まで関連付け、SNSアカウントを中心にして生活者一人ひとりと個別のコミュニケーションが取れるようになっていきます。キャンペーンですとまだまだすれ違いざまの瞬間的なコミュニケーションですが、購買行動まで含めた継続的、本質的なコミュニケーションを取れるような関係性づくりができるような仕組みを、ユニークビジョンでは作っていきます。

また、このような生活者とのコミュニケーションには実施側も参加者の収集、抽選、当選連絡、個人情報の収集、賞品の配送などとかなりの手間が掛かって大変なのですが、これらの業務を一気に簡略化するDXにも着手し始めています。これによって全ての業務プロセスがオンライン上で完結でき、かかる時間も圧縮されるようになるため、企業のご担当者は生活者とのより本質的なコミュニケーションに向き合えるようになります。先程の購買行動とも組み合わせて、生活者との関係性自体をより本質的なものにするDXに繋げていきたいと考えています。

クラウドサービスの発展により国民全員一人ひとり、トータル1億レコードを個別に把握することも技術的には可能になってきていますし、一人ひとりが個別のコンピューター(スマートフォン)を持って高度な処理ができるようになった今、企業と生活者との新たな関係を築ける段階に入っています。ユニークビジョンも技術力を武器に、生活者との新たな関係性を作ることに貢献していきます。

OPEN & FLAT な環境で世の中を変えたい方、大募集!

ユニークビジョンでは、以下の3つのValueを掲げています。

・Technology Oriented
・Open & Flat
・Leadership

技術で世の中を変えていくことに可能性を感じている。
フラットな関係性の中で、オープンに議論を重ねて新しいものを作りたい。
誰かの言うことを聞いてから動くのではなく、自分から動く。
一人で動くのではなく、みんなで協力してより付加価値の高いものを作る。

こんな考え方に共感してくれる方々と、一緒に働いていきたいです。
会社から何かを得ようとするのではなく、会社を自分が成長できる場に変えていく、そういう気概を持った方々は大歓迎です!

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【CTOインタビュー】”泥臭さ”と”瞬発力”で成長し続けるユニークビジョンの技術

2021.02.05

個性豊かなユニークビジョン社員の入社に至るまでの経歴や、どんな想いをもって日々の仕事に打ち込んでいるのかなどをご紹介する「ユニークビジョンではたらく仲間」。
今回は、ユニークビジョンの創業メンバーでありCTOを務める青柳 公右平に話を聞きました。

ユーザに使いやすいものを作りたい

大学を出てエンジニアとして働き始めた当初は、ソフトウェア会社で翻訳ソフトの画面側を作っていました。その当時から「使いやすいものを作りたい」という気持ちが大きかったので、例えば翻訳する画面では横に並んだ翻訳元と翻訳先の両方を、真ん中のスクロールバーで同時にスクロールしていくようなUIを開発しました。その後、他の会社でも同様のUIが作られていったのには驚きましたね(笑)

この仕事は1年ほどで、次は大手企業のUI研究部署に行きました。ここではweb上で3Dモデルのキャラクターと触れ合うシステムに携わり、ここでも画面側をメインで担っていました。web上で3Dモデルを動かすことは今でこそ当たり前ですが当時はとても先進的なことでしたし、ユーザーの行動に合った反応ができるようにキャラクターの動きを作っていくのは今で言うチャットボットのようで、ゲームみたいで楽しかったです。

ただそういった仕事をしていく中で、作ることはもちろん楽しいもののITを軸に新しいことをやりたいと思い、ITコンサルの会社に転職しました。代表の白圡やCOOの菊池と出会ったのはこの会社ですね。当時は会社の一同僚、という関係でしたが。
技術だけではなくもっと幅広くITに触れていきたいと感じていたので、様々な分野の研修に参加していました。実際に配属されていたのはR&Dの部署だったのですが、プロジェクトにベタ付きではなかったこともあり、時間をやりくりして当時500人くらいのメンバーの中でも研修には最も多く参加していました。

部署の中ではリポジトリツールの開発に携わっていました。元々は他の部署で作られたものを引き継いだ形でしたが、それを改善したり全社で使えるようにしたりという部分です。全社統括的な部署だったので、今現在の、他のエンジニアにアドバイスしたりレビューしたりといった業務には通ずるところがありましたね。

仲間に惹かれて加入したユニークビジョンで感じた”今までなかったものが生まれる予感”

その会社でやっていくのも楽しかったのですが、断片的なところではなく初めから自分で作ればもっと良いものを作ることができると思い、フリーランスに転向しました。自分で会社を興すつもりはなかったのでそういった道を選んでいましたが、その後ユニークビジョンを立ち上げた白圡と菊池に声をかけられたので加入することにしました。それまで働いてきた会社や関わった人たちの中で色々な社長を見てきましたが、白圡はその中でも一番良い社長像だなと感じていたのでユニークビジョンへの加入を決断しました。

正直、当時のユニークビジョンと比べたらフリーランスの方がよほど稼げてはいたのですが、この二人となら今までなかったものが生まれるような予感がすごくあったんです。既存のものの拡張などではなく、一から自分たちで新しいものを作れると思いました。技術者は実質自分だけでしたし、かなり大変になるだろうとは思っていましたが、同時にこのメンバーならそれも何とかなるだろうとも感じていました。今思うと、現時点では実際に何とかなってきましたね。ここから先でまた大変なことがあるかもしれませんが…(笑)

ユニークビジョンの一員として働き始めてから、最初はエンジニアが僕一人だったのでもちろん技術面についてはコードの一行一行、隅から隅まで完璧に把握していました。大きなトラブルは特にありませんでしたし、何か小さな問題が起きてもすぐに解決できていました。割と規模の大きい仕事もこなせていけていたので、それは人数が増えても変わらないことだと思っていたのですが、エンジニアを増やして複数人で開発するようになると、品質を保つことが本当に難しくなってしまいました。一人なら自分の集中的な頑張りでなんとかなってしまうことも、チームで動いていたらそういう訳にもいきません。

会社やプロジェクトの規模が大きくなるにつれて、会社として出来るものは増える反面、品質の担保が難しくなるということを身をもって体感したので、今では全体的な品質を横断して見るようにしています。ユニークビジョン全体としてもそういった経験から、品質チームやレビューチームなど、様々な細かい視点からチェックするようにしています。

失敗を繰り返して自分なりのメソッドを確立した、エンジニアとしての信条

CTOとして第一に考えていることはもちろん、プロダクトをきちんと作るということです。早く、品質良く、というのが大前提です。ユニークビジョン加入当初の自分一人のパワーで乗り切るという形ではなく、人が増えて選択肢も多くなった中で、チームやプロジェクトとして同じ目標を達成する方法を常に模索しています。

あとは「同じものを二度書かない」ということもかなり大切にしていますね。同じことを二度書くことは単純に時間も倍かかるということなので、早く作るということの延長でもあります。二度書かないように共通化することになりますが、きちんと共通化ができているとバグが発生しにくくなり、それもまた早く作れることに繋がります。

ただ、共通化や抽象化の線引きは今でも難しいですね。共通化や抽象化をやりすぎると、なんでも受け入れられるお化けのようなものが出来上がります。なんでも出来ますがその分パラメータが大量になり、何の為に存在しているものなのか分からなくなってしまいます。共通化を全くしないのはもちろん良くないですが、やりすぎても弊害が出て来てしまうんです。

この辺りは経験というか、試行錯誤していくうちにバランスを掴んでいくものだと思います。最初から共通化を気にしすぎて遅くなってしまっては意味がないので、僕はまず一気に書いてみて、二度書くタイミングが出て来たら共通化するようにしています。たくさん経験して、たくさん失敗して、この考え方に落ち着きました。設計の本をたくさん読んで論理的に自分のやり方を身につける人もいるかとは思いますが、僕は頑固なので自分で失敗を経験して納得する方法が合っていたんだと思います(笑)

良い考えだなと思っているのは、Perlの作者が提唱している「プログラマの三大美徳」です。怠惰、短気、傲慢、この三つが全てあると良いプログラマだとする考え方です。

まず怠惰だと、いかに楽をできるかという観点で全体の労力を減らすための努力ができます。僕も面倒くさがりなので同じものを二度書くことは無駄だと思っていますし、何度も同じ作業をしたくはないと思っています。その考えから、例えばデプロイ作業を繰り返さなくて良いようにDevOpsチームで自動化を推進するなど、会社全体での活動にも繋がっています。

次に短気というのは、ちょっとしたことにも怒りを覚える気質なので、すぐに改善すべく対応し、瞬発力が高くなるので良いプロダクトになっていきます。

最後に傲慢だと、自分の書いたコードに絶対の自信を持っています。そのためには指摘の余地なく完璧で綺麗なコードを書こうとする努力を惜しまないので、これも結果的に良いプロダクトになっていきます。

どれも言葉自体は悪いですが、エンジニアとしては良い気質なんです。今改めて考えてみると、ユニークビジョンの中でも特に技術力の高いエンジニア達には共通している気質だなと思いますね。

ユニークビジョンが高い品質を提供し続けられる秘訣は”泥臭さ”と”瞬発力”

ユニークビジョンの技術的な一番の強みは、この規模としては非同期プログラミングやパフォーマンスの良いシステムなどでとても速さが出せていることと、Twitterをはじめとする各種SNSなどのAPIを長年使い続けてきたことで積み重ねられたノウハウにあります。
APIについてはただ与えられるまま普通の使い方をするだけではなく、どうしたら最大限に活用できるか考えたり、万が一APIが動かなくなっても自分たちの技術でカバー出来る仕組みを用意したりと、かなり試行錯誤しています。泥臭くてもここまでしっかり要求を実現する方法にたどり着くことができるのは、なかなか難しいことだと思いますね。

どちらも、在籍しているエンジニア陣の成長意欲がとても高く、積極的に動いてくれているからこそ可能になっています。メンバーが積極的にアイデアを出しあったり、活発に技術的な議論が行われていたりと、会社としては今が過去最高に良いチームを築けているなと感じています。

プロダクトとしては、保守性の高さが自慢できるところですね。例えばTwitter上で施策を行う仕組みである「Belugaキャンペーン」ですが、様々なジャンルの企業様からお話をいただいて行う施策は本当に千差万別です。しかし、どんなことを要求されていても全て実現できています。動的にプログラムを追加する独自の仕組みなどもあり、色んな部分で柔軟に要求を吸収できる仕組みになっているんです。

柔軟性が高いということは、先まで見通して考え、問題を先回りして解決していくということです。開発しているその時だけでなく、後から開発する時のことも想定して負債を残さないように考えて作っています。先々までしっかり考えるとその分工数もかかってしまうのでバランスも考えつつではありますが、保守性を上げることは後の工数を減らすことに繋がるので、大事に考えています。

この「Belugaキャンペーン」が少し他と違うのは、かなり高い瞬発力が求められ続けるという点です。実際にそれぞれのお客様に使っていただく期間は一回一回が短いものの、利用頻度は高く、施策の度に全く異なる様々な要求があるんです。様々な問題をかいくぐりながらも泥臭くやり遂げる力や、そのためのベースとなる要求に素早く対応する瞬発力は、ユニークビジョンならではの強みだと思います。
他の会社では見たことがないですし、僕の開発人生でも無かったですね。これだけ頻度高く、すごい量の機能開発をしていることは、エンジニアにとっては面白く感じる部分だと思います。

時代とサービスに合わせた柔軟な技術選定

ユニークビジョンでは創業当初から今まで、いくつかの技術を移り歩いてきました。最初に作った「Beluga」ではFlashだったりPHPだったり、色々な技術を使って沢山失敗してきましたね。創業当初は受託事業が多かったこともあって、書きやすくて人も集めやすいPHPを主に使用していました。しかし会社も発展し始めて受託事業の割合が下がってきたタイミングで、当時のPHPではなかなか痒い所に手が届かず、根本的な部分に手をかけることができないところに不便さを感じていました。制約が多く、自由度が低かったんです。

それからは次から次へと様々な技術に手を出してみていたのですが、会社としてきちんと習熟した言語を持とうと考え、Rubyに集中することにしました。Rubyでは根本的な部分にも手が届きますし、コードに手を加えず差し込みで対応できるくらい柔軟性も高く、少ない量で楽にかけたりと、良い言語だなと感じています。

ただ、Rubyではなかなかパフォーマンスが追いつかない部分があり、今は徐々にRustに切り替えていっています。Rubyではサーバーごと落ちてしまっていたものもRustでは数分で返ってくるなど、かなり恩恵は感じていますね。最近はユニークビジョンとしても世間的な流れとしても、静的型付け言語の方が良いのではないかという考えになってきていることもあり、RustとTypeScriptを主に使用するようになっています。技術はあまり変えないようにしているつもりでしたが、結果的に見ると結構変わっていますね(笑)

幅広い領域に触れられる環境に、意思を持って取り組むエンジニアがたくさん在籍しているユニークビジョン

ユニークビジョンには、UCバークレーを卒業してAppleに買収されたベンチャー企業で働いていたり、命に関わる繊細な仕組みを扱う自動車会社で技術をつけてきていたり、AI将棋の世界大会で上位入賞していたりといった派手な実績を持つメンバーたちに加えて、些細な変化も見逃さずに安定感を発揮し続けるメンバー、新卒でエンジニアの少ないチームにジョインしてメキメキと総合力を身につけているメンバーなど、幅広く強力な視点や技術力を持つエンジニアが在籍しています。

あとは期せずして国際色は豊かになっていますね。エンジニアではベトナム、ミャンマー、アメリカ、ディレクターではオーストリアなど、世界中からメンバーが加入してくれています。海外からくるメンバーは考え方がユニークな人が多いですし、海外で働こうという覚悟を持って来ているので成長スピードやパワーが凄いなと感じます。

また、ユニークビジョンにはワーキンググループという枠組みがあるので、開発プロジェクトのエンジニアとしてだけでなく、各々の領域で力を発揮してくれている人が多いですね。色々なことが出来る環境があり、そこで意思を持って取り組んでくれるエンジニアが沢山いることは、本当に面白い環境です。
ここ数年では成長意欲が高くて積極的に発言してくれる人が増えて来ているので、それはかなりありがたいと思っています。

今後としても、問題を自分で見つけ出して対応できる人に入って来てもらいたいですね。何かに乗っかるだけでなく、自分で動く人と一緒に働きたいです。
考え方としては、この技術が何を解決するためにあるのかという本質を考えることが自然にできる人だと、ユニークビジョンの考え方とマッチするかなと思います。
この言語がやりたい、この技術がやりたい、ということがベースになっていると手段が中心になり本質からずれて来てしまうので、その時々で適した技術を考えられるような、ものづくりが好きな人に入ってもらえたらと思っています。

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技術力を活かして新しいことに挑戦し、自分たちならではの「付加価値」を追求。

2019.03.02

個性豊かなユニークビジョン社員の入社に至るまでの経歴や、どんな想いをもって日々の仕事に打ち込んでいるのかなどをご紹介する「ユニークビジョンではたらく仲間」。今回は、執行役員でディレクターの林 建二に話を聞きました。学生時代から旅好きだった林は、大学卒業後も旅や興味を持ったことに取り組む日々を過ごし、制作会社への勤務を経てユニークビジョンに入社。現在は主にBelugaの担当をしています。ディレクターとしての仕事のやりがいやユニークビジョンが大切にしていることなどを語ってもらいました。

「就活しない」と決めた学生時代。自分のアンテナを頼りにひたすら好きなことに没頭

私は情報系の大学の工学部に在籍し、プログラマーやエンジニアを志す人が多い環境で学生時代を過ごしました。しかし、当時そういったものにあまり興味が持てず、それよりももっと好きだった旅などに時間を費やす日々を過ごしました。なんとなく自分には合ってないなと感じていたのが理由で就活はしたくないと思うようになり、親にも「就活はしないよ」なんて話していたのですが、大学卒業後の数年間はその宣言通り、就活せずに旅をしたり、興味があることに没頭していました。

そんな生活を少し続けた後、それまでとは違った形で社会との接点を持ってみたいという気持ちが芽生え、学生時代に学んだ知識を活かせるサポートセンターやインフラ系企業の仕事などIT系の職種を非正規で経験してみることにしました。就活自体は絶対したくないと思っていたのですが、働くことに対しては抵抗が無かったので、いざ社会に出て働いてみるととても面白く、本腰を入れて働いてみたいと思い制作会社への就職を決めました。その会社には新規事業の立ち上げメンバーとして入社し、職種にとらわれず色々なことを経験することができました。仕事はとても楽しかったのですが、家業の手伝いのために地元に戻らなければならなくなったため、5年ほど勤めた時点で退職しました。1年位手伝いをし、実家が落ち着いたのでまた東京に戻り、出会ったのがユニークビジョンです。

言われた資料通りに開発して納品して終わり、という仕事の仕方ではなくお客様の立場に立ち、時にはダメ出しすることも

東京に戻り、どんな仕事をしようかなと考えていた時、前職のような仕事も良いけれどもともとネットが大好きだしwebも好きだし、せっかくなら技術力のある会社で働いてみたら面白いんじゃないかなと思い技術力の高い会社を探し始め見つけたのがユニークビジョンでした。

前職の会社もアプリ開発をしたりなど制作以外にも積極的に挑戦する会社ではあったのですが、自社にエンジニアがいなかったためデザイン以外はほとんど外注で。そうなるとちょっとスピードも遅くなったりして、技術者がいるところ、技術に強いところは必須だよなと思って技術力にこだわって会社選びをしていました。

縁あって、ユニークビジョンにディレクターとして採用され、私の場合は色々なことを経験してきたところが強みだったのでそれを活かしてエンジニアの仕事以外はほとんど何でも担当するような感じでこれまでやってきました。入社も会社を立ち上げてから9番目だったので余計にやれることは多くて、大企業に興味がなかったので「色々できて楽しそう!」と感じて働き始めたのを覚えています。

今はディレクターとして大きく2つ担当しています。

1つは、自社サービスの「Beluga」(https://beluga.uniquevision.co.jp/)の担当。もう1つは、受託開発の担当になります。以前はfacebook運用のコンサルティングなんかもやっていましたが、最近は主にこの2つの担当をしています。

Beluga担当の面白いところは、自社事業なので何でも自由に考えられるところですね。新技術なども積極的に取り入れていけたりなど新しい挑戦も出来るのが良いです。それに、成果が直結しているのでわかりやすいのも面白いと思っています。

受託は、世の中で良くある下請けの下請け・・・とかいう感じではなく、うちの場合はクライアントの担当者と直に話をして進める仕事がほとんどなのでそれが本当に楽しいですね。言われた資料通りに開発して納品して終わり、という仕事の仕方ではなくお客様の立場に立ち、自分もそのプロジェクトの一員として関わって、先方の話を聞いて時にはダメ出しをしたり。これはこうしたほうが良いとか、そもそもの目的を確認してその目的を果たすために何が必要かということを常に考えて近い目線で考える様にしています。

表面的にはお客様の要望通りのものを作ってもいざ使ってみたら使いづらいとか、思っていたものと違う、などとガッカリされたりしたら意味無いですからね。サラリーマンエンジニアとかサラリーマンディレクターじゃないけれど、日々言われたことを言われた通りに淡々と進めることが好きな人にとっては大変な環境かもしれませんが、主体性を持って取り組みたい人にとってはやりがいがあって面白い環境だと私は思いますね。

自分たちならではの「付加価値」は何か。毎回ベストを尽くし、クライアントの期待以上のものを作る

私たちはクライアントに言われたものを言われた通りに作りません。クライアントに依頼されるままで作業しているだけだったら、他社と何も差別化できません。結局、金額で比較されることになってしまう。自分たちならではの付加価値を付けたいといつも思っています。極端な言い方かもしれませんが「高額でも結果的に発注してよかった」と相手に思ってもらえるような仕事をしたいですね。

毎回クライアントの期待に応えるだけにとどまらず、期待以上のものをお返しするのは簡単なことではありませんが、毎回新たな気持ちでベストを尽くせるよう頑張っています。本当に難しい案件に直面することもありますが、ユニークビジョンは困っていたら誰かが教えてくれたり一緒に考えてくれたり、サポートがある会社なのでそんな時でも不安無く挑戦できる安心感がありますね。

個人としての成果ももちろんですが、どちらかと言うとチームとしての成果を大切にしている会社なのでそういうサポートが自然と生まれるのだと思います。挑戦が無いと成長しないですからね。みんなで協力し合いながら日々成長すべく新たな挑戦をしています。

私はあえて自分の具体的な目標は決めていません。この業界の動きは早いので、その時々状況をみてやりがいを感じたところに向かっていけたらいいなと思っています。ただ、基本的に技術が無ければ何も出来ないし何も作れないと思っているので絶対的に重要な要素だと思っています。なので、新しい技術を習得したらそれを活用して新しいことに出来るだけ挑戦していけたらいいなと思っています。

保守的な会社だと難しいかもしれませんが、そういう意味ではユニークビジョンは新しい技術をどんどん取り入れることを大切に考える会社なので、そのための環境作りには力を入れていて挑戦していくことが出来ると思います。それと、今あるツール(Beluga)を国内有数のツールに成長させていけたらなと思っています。主要なナショナルクライアントや代理店から「ユニークビジョンのBelugaを使いたいね」と何かやる際にまず先に名前をあげてもらえるようなものにしたいですね。今後どんなものが出てくるのか、マーケットの兆しを敏感にキャッチし何かまた新しいことが出来たら楽しいなと思っています。

これからは技術がある会社が面白い!高い技術力を活かして新しいことに挑戦していける環境でさらなる成長を目指す

今、転職を考えていらっしゃる方にお話したいのは、ユニークビジョンは向上心がある方にはすごく面白い会社だということ。それとやっぱり技術力をウリにしている会社なので、技術が大切だと思っている人、webが好き、インターネットが好きとかという人にも楽しい環境だと思います。技術好きの優秀なメンバーが集まっているので、そういった人たちがそれぞれがキャッチした新しい情報を集結してユニークビジョンという会社の力になっていると思っています。技術力があればやれることが増えますし、それを活かして他には無い新しい取り組みにも挑戦出来ると思います。これからは技術があればもっともっと面白くなる時代じゃないですかね。私はそう考えています。

技術が好き!最先端の技術を活かして世の中に面白いサービスを提供してみたい!そんな方は是非一度会社の雰囲気を見に遊びにいらしてみてください。

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