コミュニケーションを大切に、人と人との相乗効果でより良いサービスを生み出す働き方を求めて

2022.02.08

個性豊かなユニークビジョン社員の入社に至るまでの経歴や、どんな想いをもって日々の仕事に打ち込んでいるのかなどをご紹介する「ユニークビジョンではたらく仲間」。
今回は、ユニークビジョンのエンジニアとして活躍している中村 遥に話を聞きました。

未経験からエンジニア、未経験からweb業界、「モノづくり」を求めて新しいことに挑戦

ユニークビジョンに入社する前は、新卒で入社した500名ほどの規模のSIerで働いていました。下請けの仕事が多い会社ではありましたが、僕は3,4人で構成された社内ベンチャーのチームにアサインされて、自社のBtoBパッケージ製品の開発をしていました。携わっていたのは工場の生産ラインに部品を供給していくためのフォークリフトの動きを可視化する仕組みで、実際にお客様先に足を運んでヒアリングもしましたし、設計、開発、テスト、またお客様先に行って見てもらう…という風に、全部やっていましたね。

もともとは生物系の大学で修士まで行っていたのですが、博士課程に進んだり研究職についたりという道ではなく、モノづくりに関わりたいと思って就職を選びました。生物に興味を持ち始めて大学の専攻を決める前からコンピューターは好きだったので、特段経験はありませんでしたがこれを仕事にできたらと思っていたんです。
研修が長くてしっかりしているという観点で最初の会社を選び、半年間の座学や仕事の中でも沢山学んで来れました。この会社ではエンジニアもしつつお客様先にも行くという働き方でしたが、使っている人の声を聞くと実際に必要とされていると感じられるのでうれしかったですね。
求められた機能を作って喜んでもらえると、漠然と「モノづくりがしたい」と思っていた自分はこういった仕事をやりたかったんだなと実感できました。

ただ自社サービスの開発というのは自分に合っていたものの、この会社で自社サービスを作っていたのは僕たちのチームだけだったため、何を始めるにもノウハウが無かったんです。もちろんその分やりがいはありますが、それが本当に正しいのかもわからない状態で続けていくのは難しく、とても大変でした。
そんな時、広い世界の中で何でもできてエネルギーの高いWeb業界に興味を持ち始めていたので、思い切ってWebの自社サービスを開発する会社への転職に踏み切りました。Web業界への転職にあたっては、解いたプログラミング問題がそのまま転職活動のアピールになるサービスを使って勉強していましたね。数問解いたところですぐに何社かスカウトが来たので、Web業界の情報収集や、実際にその現場で働く人と話してみたいという目的でカジュアル面談をいくつか受けていました。

その時のユニークビジョンはまだ今の半分以下の20名弱しかいなかったのですが、面接で代表の白圡と話した中で、この先会社をどうしていきたいといったビジョンがとてもしっかりしている印象を受けました。当時のユニークビジョンは受託開発の割合もそれなりにありましたが、そこから自社サービスのみに切り替えていこうとしているところで、自分の考えていたことと繋がるものを感じて入社を決めました。
あとは、その時から既にTwitter事業での強みを持っていたことも魅力的でしたね。Webの業界は差別化が難しいので、会社全体として技術的に強みとなるものを持っているのは純粋にすごいなと思いましたし、500人規模から20人規模への転職でもユニークビジョンにはそこまで不安はなかったです。

人との関わり・サービスとの関わりを深めていく働き方が好き

ユニークビジョンに入社して最初は、SNS総合管理ツールBelugaのリニューアルプロジェクトで最初の設計段階から収束まで足掛け3年携わり、その後はBelugaの新機能開発をしていました。
社内でコードレビューの制度が整ってきた段階で各チームにレビュアーを置こうとなった時には、長くBelugaにいて一番仕様を把握していたこともあり、Belugaチームのレビュアーになりました。その後のプロジェクトでもレビュアーを続けています。プロジェクト立ち上げ・設計の段階から入ることが多いので、コーディングだけでなく仕様的なレビューを行うことも多いですね。

去年からはLINE上でキャンペーンを行う仕組みのBelugaキャンペーンfor LINEにて、キャンペーン結果を閲覧できるダッシュボード部分の立ち上げと開発に入りました。その後は現在に至るまで、本体部分の機能追加や実際のキャンペーン対応などを行っています。
去年の後半からはそれに並行して、「ユニークビジョンで複数回案件を実施する」ということに付加価値を生み出すCRM(顧客関係管理)や、「案件ごとの運用コストを抑える」というメリットをユニークビジョン・お客様の双方にもたらすCMS(コンテンツ管理システム)サービスの立ち上げにも関わっています。

最初のBelugaで設計段階から最後まで関わらせてもらえたのはタイミング的なことも大きいですが、その中でいろいろな経験をしたのでそれを他のサービスにも生かしていきたいという思いがあり、ユニークビジョンのエンジニアの中ではかなり早い段階からプロジェクトに関わる存在になっていますね。 一口にエンジニアといっても色々な働き方があるかと思いますが、僕は自分が関わって決めた仕様が形になって、それを使ってもらうところを見ることができて…というところにやりがいを感じるので、ひたすらコーディングをしているよりも今の働き方が好きなんです。

設計は難しいですがコーディングよりも広い範囲の仕事ができますし、よりそのサービスを深く知っていけるのが魅力的ですね。Belugaでは設計が上手くいかず、その後の開発も含めて長く時間がかかってしまったという背景がありました。当然ですが設計の善し悪しはそのままプロジェクトの進行に影響を与えるので、それだけやりがいも大きいですし、学ぶことが多いです。

この働き方をしていると、サービスで何を実現するかというところからPMやディレクターと議論したり、時には実際に必要としているお客様と会話する機会を設けてもらったり、他のプロジェクトでも関係する人たちと話してみたりと、沢山の人と関わります。 設計はコーディングよりも周りの人たちとのコミュニケーションが必要になってくるフェーズですが、それが自分に合っていると感じますし、常に全体像を明確に持ちながら進められる仕事は楽しいです。前職でもお客様とよく話しながら進めていましたが、モノづくりというのはそういう仕事かなと思っています。

1エンジニアとして開発するにあたっては、なんでこれが必要なのか、何のための機能なのか、ということはとても考えますね。エンジニアがサービスに関わる上で決めないといけないことは、画面の見た目、データの持ち方など様々ありますが、そういったものは各々の好みで決めるものではありません。どういう人がどういう業務、どういう思考の流れで使うものなのかというのは出来る限り考えるように意識しています。
キャンペーンであれば、作ったものを提供するユニークビジョンのディレクター、使ってもらうお客様、そして参加してくれる一般の方々と、いろんな人たちのやり取りのを繋ぐものなので、いろんな立場に立って考えることが大事だと思っています。

現在はキャンペーンの案件対応業務にあたっていますが、今までユニークビジョンでやってきた仕事とはかなり異なっています。どちらかといえば、前職での経験に近いですね。
お客様と会議やslackでやり取りを重ね、お客様が何をしたくてユニークビジョンは何ができるのかというところを常に判断しながら進めていきます。安心して進めてもらえるベストなキャンペーンを実現するためにはこちらから曖昧な部分は残せないですし、ディレクターを挟む挟まないに関わらずお客様と対面するからこその緊張感があります。

Belugaのようにすべてユニークビジョンの中で考えながら作っていく開発色の強いものと、Belugaキャンペーンのようにどんどん変わる状況の中で対応していく運用に手を動かし続けるものと、どちらもできるのはユニークビジョンの面白いところですね。 ユニークビジョンで作っているものは現在すべて自社サービスなので、いろんなサービスをその時々で作っていけるのは働き方としてとてもいいなと思います。

ユニークビジョンは技術でお客様の要望を解決していくので、お客様がより良いキャンペーンにしていくために実現したいということは極力叶えられるよう動きますし、それが開発などの途中段階であっても随時対応していけるのはユニークビジョンの強みです。本当にすごいお客様ばかりですし案件も錚々たるものばかりなので、上手くいけばかなり面白くて影響力も高いキャンペーンになるだろうなという案件が多く、とても身が引き締まる思いです。

ユニークビジョンはTwitter社のTwitter Marketing Partnerに選定していただいていますが、Twitterに関わる技術的な部分で困ることはそうそう無いですね。入社前にも感じていましたが、これはとても大きな強みだと感じています。 今僕がメインで担当しているのはLINE側で、こちらはまだまだ大変なところもありますが、案件をたくさんいただいていくにつれてTwitter側と同じくらいまでの強みに持っていける感覚は十分にあります。

何か困ったときはいろんな人に聞いて最善策を探すことが多いですが、みんな自分が持っている技術をもったいぶらずオープンに教えてくれます。
去年、社内の有志によってプロジェクト横断で使用できるコマンド群が開発されたのですが、通常業務をこなしつつそのように各々の活動も進めていくのは、これまで経験してきた環境と比べてもかなり顕著に感じています。前職の時はみんな余力がなかったのかそういうことが全くなかったので、今の環境には技術的な活発さを感じますね。

ただ、ユニークビジョンは業界をリードしているからこそ、新しいものをリリースすればするほど難しくなっていく立場にあります。この状態でうまく生き続けるには、会社の中で何人かだけが特別仕組みに詳しくある状態ではなく、バランスを保たないといけません。 実は技術的に属人化してしまっている部分も現状では存在していて、そこは今後を考える上で解決しないといけない課題だと感じています。

会社としてのコミュニケーションを向上して、最大限に力を発揮できる環境づくり

ユニークビジョン特有の取り組みとして、部署がない代わりにプロジェクト以外の仕事をそれぞれが担う「ワーキンググループ」という働き方があり、その中で僕はコミュニケーションチームに参加しています。 最初は別のメンバーが社内の連絡ツール導入を推進するために作っていたチームを引き継いで、社内のコミュニケーション改善に取り組んでいます。

コミュニケーションという言葉の意味は広いですが、会社としてコミュニケーションに求められることは、会社という大きな人の集まりの中で一人ひとりの力を真に発揮できる状態にもっていくことだと思っています。何人かの人が集まった時、1+1は2に満たないこともあれば、相乗効果で大きな力になることもあります。2にならなくても、一人では見えなかった景色が見えてくることもあります。コミュニケーションチームとしては、この1+1でできることを理想の状態に近づけていけるように動いています。

現在は毎月アンケートを実施して心理的安全性を調査したり、ソーシャルキャピタル、つまり社内の関係性の可視化を進めたりといったことを軸にして、それぞれの数値を改善するため、その時々で必要な施策を考えて取り組んでいます。 こういった要素は会社を進める中で置いて行かれてしまいがちですがとても大事なことなので、ただ施策を打つだけでなく考えていることもみんなに伝えて、コミュニケーションの重要性の啓蒙にも重きを置いています。

ユニークビジョンにはOPEN&FLATという指針があり、何においても決断が早く、それにより動きがとても早いです。何か新しくやりたいということだったり、プロジェクトの再編成だったり、人員配置も一週間前に告知されたものから変わっていたりします(笑) それは、その時々で最善が変わり、柔軟に対応していっているということなのだと思います。無駄にだらだらと同じことをするのではなく、その時必要なことに集中することができるのでとてもいいですね。
部署という概念もないので、会社全体で適材適所の配置ができるのは会社・個人双方に良い環境だと思います。ワーキンググループも強制ではなく、声をかけられたり希望者が手を上げたりして進めるチームですし、会社をこうしていきたいんだ!という気持ちがある人には実現しやすくて向いている環境です。

OPEN&FLATかつ50名ほどの今の規模感というのは、誰にでも話しかけやすくてプロジェクトを円滑に進めやすいですね。Belugaの開発をしていた時はリニューアル前の仕組みもあって完全な0からのスタートではなかったのですが、Belugaキャンペーンfor LINE以降では新しいことを決めないといけないことが増えつつも、やはり自分一人で完全に決められないことも沢山あります。上下関係や部署がなく、エンジニアとディレクターの隔たりもないユニークビジョンの環境では、いろんな人とざっくばらんに会話ができるのがありがたいです。

この状況をいかに維持していくかも、コミュニケーションチームの頑張りどころだなと感じています。今年からオフィスが移転して2倍の広さになり、コミュニケーションに良くも悪くも変化が生じています。会社規模自体の拡大も見越してのオフィス拡張なので、このタイミングはコミュニケーションの観点で転換期なのかもしれないと感じています。

コミュニケーション改善の一環…というわけではないですが(笑)、個人的に登山が趣味で、会社のメンバーを募って時々山登りに行っています。
同じ体験を共有すると自然と仲良くなりますし、普段の仕事では見られないメンバーの一面が見られたり、プロジェクトではあまり関わり合いのないメンバーと交流出来たりして、とても有意義だと感じています。回を重ねるごとにメンバーが増えてきているので、もっといろんな人に参加してもらえたら嬉しいですね!

個々にリーダーシップを発揮し、巻き込みあって新しいものを作っていきたい

ユニークビジョンに入社した時から、アサインされたプロジェクトではそれぞれ最初から最後まで関わらせてもらっていますが、安心して0から100まで任せられて、このプロジェクトといえば中村遥が頑張っていたよね、と認識されるくらいの存在になりたいなと思っています。
一人でできることは限られているのでうまく周りを巻き込みながら、関わるメンバーにとって新しいことができて、サービスとしても今までにないものが作れたら最高ですね!
会社もますます大きくなっていく段階ですが、チームメンバーだけでなく社内のいろんな人としっかり繋がりを持っていられる人でありたいです。社内の誰にでもすぐに相談に行けて、自分にも気軽に来てもらえる状態でいたいです。

気が付いたら僕ももう古株の方になっていて、OPEN&FLATを掲げる会社ではあるものの先輩と言われる立ち位置ではあるので、若手エンジニアに与えうる影響も考えるようになってきています。
見られる側の立場として、自然と模範になれたらと思って意識して仕事を進めているところはありますね。困っているときに、技術のことでも仕事のことでもなくても、相談相手になれる人でありたいと思っています。

ユニークビジョンで大事にしているOPEN&FLATという考えにおいて、FLATな会社でいられる最大は100人ほどだと聞いています。なのでそれくらいの規模感にはすぐに達していくのだと思いますが、その規模になってもみんなの気持ちにムラがなく、同じくらいの熱量を共有していける会社を目指したいですね。
動きが早くてどんどんサービスを作っていくベンチャーらしさは保ちつつも、業界をリードする存在であり続けたいと思っています。

短期的には、今関わっているBelugaキャンペーンfor LINEをBelugaキャンペーンと同じくらいにまで成長させたいです!CRMやCMSもそこに寄与できるサービスだと思うので、どちらも全力で推し進めていきます。

ユニークビジョンの環境にマッチする人は、会社の指針にもある通り、リーダーシップを持っている人です。個人的には、リーダーシップを個々が発揮するからこそ、OPEN&FLATな環境が成立すると思っています。
何かこうしていきたいという信念があって、それを周りに伝播したり共有したりして進めていける人と一緒に仕事をしていきたいです。想いがないのも困りますが、自分の信念だけでコミュニケーションなく突き進まれてしまっても、それは会社として1+1=2にならないと思っています。
個人個人ではなく、会社だからこそできることに取り組んでいきたいです。

一緒に話すことでお互いに気づきを得られたり、各々が持つ良い者が組み合わさることもあると思います。これはディレクターでもエンジニアでも変わらず共通して大事だと思っています。
ユニークビジョンには個性的なメンバーも多いですが、そういう意味では個性や特色の強い人と働けたら、刺激的で面白いですね!

SHARE

改善意欲の高いメンバーが集まる環境で、会社とサービスとエンジニアの将来に貢献する

2022.01.06

個性豊かなユニークビジョン社員の入社に至るまでの経歴や、どんな想いをもって日々の仕事に打ち込んでいるのかなどをご紹介する「ユニークビジョンではたらく仲間」。
今回は、ユニークビジョンのエンジニアとして活躍し、2021年の年間MVPにも選ばれた山本 一将に話を聞きました。

大手の組み込み開発から、新しい技術に触れるためweb開発中心のユニークビジョンへ転職

前職では、鉄道会社で組み込み・制御系のシステム開発を含む運行管理を行っていました。社会的なインパクトの大きい仕事ということはもちろんありますが、鉄道がどのように動いているのかという裏側が知れることや、大きなシステムを動かすこともとても面白かったです。
品質管理は本当にすごくて、それが全てとも言えるほどのものでした。ユニークビジョンでも品質にはかなり力を入れていますが、テストにかける期間や熱量はやはり人命が関わることもあり、文字通りけた違いでしたね。

ただ仕事の進め方には前時代的な部分も多く、それを改善しようとしているのは伝わってきましたし、何か言えば聞き入れてくれる会社ではあったのですが、なかなか流動的に変わっていける規模感ではなかったので変化はあまりなかったです。研究開発に関わらせてもらっていたので社内では比較的新しいことに触れられていたポジションではあったのかもしれませんが、30年くらい動いているシステムの保守や品質維持がメインの業務だったので、新しいものを作ったり新しい技術に触れたりしたいという気持ちが大きくなってきていました。6年ほど働いて、一通り経験できたかなというタイミングで転職を決意しました。

転職を考え始めたときに組み込み・制御のようなローレイヤーの部分ではなく、もっと広い世界を見てみようと思って本格的な転職活動ではなくいろんな会社を見ている段階のときに、ユニークビジョンに出会いましたね。
ユニークビジョンはSNSマーケティングの分野で主にweb系の開発をすることが多い会社ですが、僕はもともとSNSをよく触る方ではなかったですし、web系も興味はあったものの実務経験はない状態でした。なのでカジュアル面談で話した代表の白圡が何を言っているのか当時の自分には全然理解できなかったのですが、逆にそれが面白そうと思って入社を決めました!

一次選考のプログラミング試験の中ではある定義についてCTOの青柳とかなり議論になったのですが、入社試験でそのような事が起きたのは後にも先にも自分だけだと聞いています…その後の面談も、疲れ果ててヘロヘロになっていましたね(笑) さすがに落ちたと思っていたのですが、内定をもらって無事入社となりました。
個人的には、仕事とは別にコンピューター将棋もやっています。元々は大学で将棋のAIを研究していたのですが、卒業後も個人で開発を続け、2015年には世界コンピューター将棋選手権で9位まで行きました。

エンジニアの責務は十二分に果たしつつ、技術者倫理を順守するエンジニアでありたい

ユニークビジョンに入社して最初は、Twitter上で自動返信を行うキャンペーンを中心とした仕組みのBelugaキャンペーンのチームに在籍し、次はセルフサーブ型でお客様に事後抽選のキャンペーンを使っていただく機能などのあるBeluga簡単キャンペーンのチーム、そしてBelugaキャンペーンをLINE上で実施するBelugaキャンペーンfor LINEのチームと移ってきて、現在もこちらで開発にあたっています。
Beluga、Belugaキャンペーン、Belugaキャンペーンfor LINEは弊社の主要サービスとなっていますが、これら3つをすべて経験してきている人はほぼいないですね。

この中で一番長いのは、数年目になると思いますが現在も在籍しているBelugaキャンペーンforLINEです。このチームには最初から関わっていたわけではなく、LINEさんとの関係を強化し始めたくらいのタイミングで開発も強化していくということで、参加することになりました。LINEの案件は最近急速にお話が増えてきているところなのですが、最初の1年は数件ほどしか案件がなくて、開発は進めるもののなかなか使われない期間もありましたね。

業務としても1エンジニアとしても、作っているシステムはキャンペーンを動かすためのもので、どうやってお客様に使ってもらうのかをディレクターと一緒に考えながら、正しく理解・説明することは強く意識しています。
僕はエンジニアとして、「技術者倫理」というものを大事にしています。エンジニアは専門職なので本気で他の職種の人をだまそうと思えば可能ですし、もっと簡単に作ることができるのに難しいものと偽ってしまうこともできます。ですが専門職の領域だからこそ真摯に責任を持ち、自分の専門分野に誇りをもって関わっていたいと思っています。

今はチームの中でも技術の判断をしたり、エンジニアから出てきた工数の妥当性をPLと相談したり、コードレビューを行って全体を見渡せるようにしたりなど、いわゆる開発リーダーとしての業務も行っています。
何を作るのかというところはディレクターと一緒に考えますが、どう作っていくのかというところはエンジニアがきちんと考えていかないといけない領域です。今作ろうとしているこの機能だけ満たせれば、というだけの思いで作っていると先々で手を加えることが大変になってしまうので、システムが今後どう維持されていくのかということも考えながら開発しています。

1エンジニアではありますが開発リーダーとして、関わるサービスの成長や他のメンバーのことも考慮して全体を見たときに整合性が取れるように、技術的なところはすべて関わるようにしていますね。山本一将がいれば開発側は大丈夫だな、と思ってもらえるように仕事をしているつもりです。

言語、構造、勉強会、レビューと様々な角度からユニークビジョン全体の技術力向上を目指す

僕はメインの開発業務以外に、ワーキンググループにもいくつか参加しています。現在参加しているのは、エンジニア勉強会、開発方法論、SQLユーザーグループ、レビュー改善の4つです。

エンジニア勉強会のワーキンググループは、エンジニア全員参加で業務時間内に毎週行っている、勉強会の運営チームです。みんな業務をしながら日々勉強していますが、エンジニアの勉強はアウトプットをしてこそ身になってくると思いますし、勉強会は開発チームが異なるエンジニア間の技術的な交流の場にもなっています。
また、社内だけの勉強会ももちろん良いのですが内輪の話ばかりになりがちなので、最近は週一回の勉強会の中でも月に一度は社外向けの開催もしています。社外向け勉強会だとやはり普段より緊張感があるので、インプットの質もアウトプットの質も上がると感じています。勉強会で発表したことは出せる限りではQiitaにも掲載してもらっているのと、12月にはエンジニア全員でアドベントカレンダーも書いているので、ユニークビジョンとして世に出しているコンテンツ量も増えてきていますね。

開発方法論のワーキンググループでは、特定の言語にフォーカスするのではなく、会社全体の開発スキルを向上させるためにもっと抽象的な部分から議論をしていきます。ユニークビジョンでは常にベストな開発手法を目指していますが、それでも品質が上がりづらかったり現状に即していなかったりした時には、手法自体を適宜見直すことで開発スピードの改善を行っています。最近では、システムを作るための構造自体をどのように決めていくべきなのかということを議論しています。
どのサービスでも開発を始めるときに構造をしっかり考えていますが、その時の議論は目に見える形で残っていないことが多いため、後から開発に参加した人がどうしてこの構造になっているのか分からないこともありました。それを明確に文書として残し、その議論の進め方のベースを決めることで、なるべくみんな同じ視点をもって開発に入れたらと思っています。

SQLユーザーグループは厳密にいうとワーキンググループに満たない有志の集まりみたいなものなのですが、こちらではSQLの知識をチーム横断で共有するための活動をしています。ユニークビジョンではSQLを使うことが多いのですがそのノウハウを共有することがあまりなかったので、みんなが躓きがち、苦しみがちなポイントを中心に、全社で知見を溜めていっています。SQLはサービスに関わらずどの開発チームでも使う技術なので、偏らず共有できるよう、SQLユーザーグループのメンバーが各開発チームに1人はいるようにしています。

レビュー改善のワーキンググループは、自分の中で今一番力を入れているところです。ユニークビジョンではコードレビューの文化をかなり重視しており、そのレビューがより意味のあるものになるようにと活動しているチームです。コードレビューはもちろん会社としての品質を担保するためという面が大きいですが、同時に教育的な側面も大きく持っています。
それもその時その時の学びだけでなく、若いエンジニアたちがこれからどんどん知識を吸収していくにあたって、正しい方向で身に着けていけるようにと考えてコードレビュー制度を大切にしています。ユニークビジョンではコードレビューを成長のためのツールとしてガンガン使ってもらえたらと思っているので、怒られてしまうとか怖いとかではなくカジュアルにコードレビューを受けて、みんなが良い知識をいろんな人から受け取っていけるように改善を続けています。

品質への意識を高く持ち、現状に満足しないところがユニークビジョンの技術的な強みに繋がっている

ユニークビジョンには、良いエンジニアが沢山います。現状のサービスで弱い部分を改善しようとしたときにしっかり話を聞いてくれることはもちろんですし、みんな改善しようと思ってくれているのがいいなと思います。おかしなやり方になってしまっているところがあっても今は問題ないからとそのまま進んでしまうのではなく、きちんと変えていかないとという意識があるエンジニアばかりです。ユニークビジョンの全てのサービスが品質的にとてつもなく優れたソースコードだけで作られているというわけではないのですが、エンジニアたちはそのままではいけないという思いを持っていて嬉しいです。

フロントエンドの領域に強みを持つエンジニアのおかげもあって、フロント側はすごく綺麗になってきています。元々フロント側はユニークビジョンの中でもなかなか統率が取れておらず酷い状態の時もあったのですが、先ほどのSQLユーザーグループのようにフロントでもユーザーグループを立てて改善を進めたことで、劇的に変わっていきました。今はとても良い状態ですがこれがまた段々と汚くなってしまうのではなく、改善意欲の高いユニークビジョンのエンジニアたちならこれからも改善し続けていってくれると思えることも嬉しいですね。

品質に対する意識の高さも、ユニークビジョンの大きなアピールポイントです。web系だと何かあってもすぐに直せてしまうこともあり、web業界というのは品質に対する意識の差異がとりわけ大きい業界だと思っています。その中でもユニークビジョンは意識をとても高く持っており、それはエンジニア一人ひとりがしっかり考えられているからだと思います。
きちんとチェックを重ねて完全な状態で世に出すことはもちろんですが、戦略としては素早く作って世に出してからしっかり整えていくこともあるかと思います。どちらにしても、品質を気にしないで作るのではなく、より良い品質で使ってもらおうという意識がエンジニア一人ひとりにあるのとないのでは出来上がるサービスは全然違うものになります。その意識づけがしっかりとできる環境が、ユニークビジョンにはあると感じています。

そういったサービスとしての品質とは別に、コードの品質もかなり意識されています。動きはするものの、こんなコードではシステムに取り込めません!という品質的な下限もあるので、それはコードレビューの際にきちんと指摘されます。ですがコードレビューの一部として進め方の相談フェーズである「方針レビュー」もあるため、事前にきちんと話し合ってから着手できるのでそういったことは減っているのかなと思います。
サービスの品質とコードの品質は別物で、どちらに対しても意識できているのがベストです。お互いに無関係ではなく、コードの品質が保たれると新しいことにスピーディに取り組めますし、それによりサービスの品質にも繋がっていきます。

みんなの改善意欲によって、より良いものを作りやすい環境が整っていく

僕が入社してから見てきたユニークビジョンの変化で言うと、もともとCTOの青柳一人で行っていたレビューを分散させて、文化としてもかなり定着したことでしょうか。レビュアーが青柳一人だった時代は、1日1回はレビューに行くという決まりがありつつも行かない人もいましたし、世に出るコードのすべてがレビュアーの目を通したものかという保証は今ほどありませんでした。
そこから先述したレビュー改善ワーキンググループを中心にレビュー制度の改善と推進を行ったことで、今ではレビュアーが8人にも増えましたし、プロジェクトによってはコードレビューを受けないとコードが取り込まれないように仕組みを作っているところもあるくらい、ユニークビジョンでは当たり前に存在する文化として定着しました。

ユニークビジョンのレビューは、今や他社に比べてもカジュアルな存在だと思います。なんなら新しく入ってきた人の方がしっかりレビューを使っているように感じますね。新しい人でも気軽に相談しやすいというのは、エンジニアにとってとても良い環境だと思います。
今ではもちろん、CTOのコードも他のレビュアーが確認しています。書いた本人だけでなく他人の視点を入れた方がいいというのはCTOでも変わらないですし、そういったスキルの高い技術者のコードを見せていくことにも意味があると感じています。

あとは、以前は開発プロジェクトごとに独自の進め方やルールのような文化があったものを、「UVコマンド」という新しい規格で統一できてきていることも大きいですね。それまではプロジェクトを移ると文化ががらりと変わってしまったり、開発環境の立ち上げにおいてもそれぞれのやり方があったりしていたので、既存メンバーから口頭で教えてもらってReadmeをしっかり読み解いて、といった必要以上の手間が多かったんです。さらに様々なプロジェクトに関わってくるサービスの開発があった際、複数プロジェクト横断で同じものを動かす必要が生じたことで、この状況をどうにかしようと各プロジェクトで使われるコマンドの規格化としてUVコマンドが作られました。

今年の4月頃から動き始め、今では14程のリポジトリを配下に持っています。最初に提案していろんなプロジェクトと折衝しながら規格を作ってくれたエンジニアは本当に行動力があって素晴らしいと思いますし、今では各プロジェクトからいろんな人がメンテナンスにあたってくれて、どんどん便利になっていっていますね。

言語の面では、動的型付け言語が中心だったのが静的型付け言語に移り変わってきています。言語のブーム的な要因もありましたが、やはりコードの品質を考えたときに他の人が見て分かりづらいコードを書きたくないという思いから、型のある言語を使おうという流れで変わってきました。
ペアプログラミングも以前より増えてきていますね。ペアプロは正しく使えば開発効率が上がる手法ですが、そうでなければただ二人分、倍のコストがかかってしまうだけです。どうすればペアプロがうまくいき、どういう時に使うとより効率的なのかをみんながしっかり考えた上で、必要な時に提案されるようになってきたのはとても良いですね。

どの変化についても、みんなが改善意欲をもって日々の業務にあたっているからこそ良くなっていっているものです。良い変化を起こして、きちんと運用して、それにより開発速度を出していけているのは、いろんな人の努力のおかげですね。

会社全体のことを考えて提案してくれる人に入ってもらいたい

やはり、改善意欲の高い人に仲間になってほしいですね。技術力が高い人や知識のある人はもちろん素晴らしいのですが、それで改善していく気がない人よりは、常にインプットをしていて改善点を持ってきてくれる方が先につながるのでありがたいです。
今ユニークビジョンにいるエンジニアは改善意欲の高いメンバーが多いですが、ユニークビジョンに入ってそうなったというよりは、もともとそういう人達が集まっているのだと思います。新しい技術がどんどん出てきていて、ソースコードは何もしなくても陳腐化してしまうものなので、そういった意識はとても大切です。

自分の仕事だけを効率的に進めていこうとするよりも、会社全体のことを考えてそれを広めて提案していってくれる人がいいですね。そういう気持ちの人の話はみんな真剣に議論してくれますし、同じ意見の人が集まれば一緒に進める仲間も見つかります。
ユニークビジョンは階層や役職もなく、提案した改善案が検討されやすい環境なので、どんどんアイデアを出してもらえたらと思います!

SHARE

【CTOインタビュー】”泥臭さ”と”瞬発力”で成長し続けるユニークビジョンの技術

2021.02.05

個性豊かなユニークビジョン社員の入社に至るまでの経歴や、どんな想いをもって日々の仕事に打ち込んでいるのかなどをご紹介する「ユニークビジョンではたらく仲間」。
今回は、ユニークビジョンの創業メンバーでありCTOを務める青柳 公右平に話を聞きました。

ユーザに使いやすいものを作りたい

大学を出てエンジニアとして働き始めた当初は、ソフトウェア会社で翻訳ソフトの画面側を作っていました。その当時から「使いやすいものを作りたい」という気持ちが大きかったので、例えば翻訳する画面では横に並んだ翻訳元と翻訳先の両方を、真ん中のスクロールバーで同時にスクロールしていくようなUIを開発しました。その後、他の会社でも同様のUIが作られていったのには驚きましたね(笑)

この仕事は1年ほどで、次は大手企業のUI研究部署に行きました。ここではweb上で3Dモデルのキャラクターと触れ合うシステムに携わり、ここでも画面側をメインで担っていました。web上で3Dモデルを動かすことは今でこそ当たり前ですが当時はとても先進的なことでしたし、ユーザーの行動に合った反応ができるようにキャラクターの動きを作っていくのは今で言うチャットボットのようで、ゲームみたいで楽しかったです。

ただそういった仕事をしていく中で、作ることはもちろん楽しいもののITを軸に新しいことをやりたいと思い、ITコンサルの会社に転職しました。代表の白圡やCOOの菊池と出会ったのはこの会社ですね。当時は会社の一同僚、という関係でしたが。
技術だけではなくもっと幅広くITに触れていきたいと感じていたので、様々な分野の研修に参加していました。実際に配属されていたのはR&Dの部署だったのですが、プロジェクトにベタ付きではなかったこともあり、時間をやりくりして当時500人くらいのメンバーの中でも研修には最も多く参加していました。

部署の中ではリポジトリツールの開発に携わっていました。元々は他の部署で作られたものを引き継いだ形でしたが、それを改善したり全社で使えるようにしたりという部分です。全社統括的な部署だったので、今現在の、他のエンジニアにアドバイスしたりレビューしたりといった業務には通ずるところがありましたね。

仲間に惹かれて加入したユニークビジョンで感じた”今までなかったものが生まれる予感”

その会社でやっていくのも楽しかったのですが、断片的なところではなく初めから自分で作ればもっと良いものを作ることができると思い、フリーランスに転向しました。自分で会社を興すつもりはなかったのでそういった道を選んでいましたが、その後ユニークビジョンを立ち上げた白圡と菊池に声をかけられたので加入することにしました。それまで働いてきた会社や関わった人たちの中で色々な社長を見てきましたが、白圡はその中でも一番良い社長像だなと感じていたのでユニークビジョンへの加入を決断しました。

正直、当時のユニークビジョンと比べたらフリーランスの方がよほど稼げてはいたのですが、この二人となら今までなかったものが生まれるような予感がすごくあったんです。既存のものの拡張などではなく、一から自分たちで新しいものを作れると思いました。技術者は実質自分だけでしたし、かなり大変になるだろうとは思っていましたが、同時にこのメンバーならそれも何とかなるだろうとも感じていました。今思うと、現時点では実際に何とかなってきましたね。ここから先でまた大変なことがあるかもしれませんが…(笑)

ユニークビジョンの一員として働き始めてから、最初はエンジニアが僕一人だったのでもちろん技術面についてはコードの一行一行、隅から隅まで完璧に把握していました。大きなトラブルは特にありませんでしたし、何か小さな問題が起きてもすぐに解決できていました。割と規模の大きい仕事もこなせていけていたので、それは人数が増えても変わらないことだと思っていたのですが、エンジニアを増やして複数人で開発するようになると、品質を保つことが本当に難しくなってしまいました。一人なら自分の集中的な頑張りでなんとかなってしまうことも、チームで動いていたらそういう訳にもいきません。

会社やプロジェクトの規模が大きくなるにつれて、会社として出来るものは増える反面、品質の担保が難しくなるということを身をもって体感したので、今では全体的な品質を横断して見るようにしています。ユニークビジョン全体としてもそういった経験から、品質チームやレビューチームなど、様々な細かい視点からチェックするようにしています。

失敗を繰り返して自分なりのメソッドを確立した、エンジニアとしての信条

CTOとして第一に考えていることはもちろん、プロダクトをきちんと作るということです。早く、品質良く、というのが大前提です。ユニークビジョン加入当初の自分一人のパワーで乗り切るという形ではなく、人が増えて選択肢も多くなった中で、チームやプロジェクトとして同じ目標を達成する方法を常に模索しています。

あとは「同じものを二度書かない」ということもかなり大切にしていますね。同じことを二度書くことは単純に時間も倍かかるということなので、早く作るということの延長でもあります。二度書かないように共通化することになりますが、きちんと共通化ができているとバグが発生しにくくなり、それもまた早く作れることに繋がります。

ただ、共通化や抽象化の線引きは今でも難しいですね。共通化や抽象化をやりすぎると、なんでも受け入れられるお化けのようなものが出来上がります。なんでも出来ますがその分パラメータが大量になり、何の為に存在しているものなのか分からなくなってしまいます。共通化を全くしないのはもちろん良くないですが、やりすぎても弊害が出て来てしまうんです。

この辺りは経験というか、試行錯誤していくうちにバランスを掴んでいくものだと思います。最初から共通化を気にしすぎて遅くなってしまっては意味がないので、僕はまず一気に書いてみて、二度書くタイミングが出て来たら共通化するようにしています。たくさん経験して、たくさん失敗して、この考え方に落ち着きました。設計の本をたくさん読んで論理的に自分のやり方を身につける人もいるかとは思いますが、僕は頑固なので自分で失敗を経験して納得する方法が合っていたんだと思います(笑)

良い考えだなと思っているのは、Perlの作者が提唱している「プログラマの三大美徳」です。怠惰、短気、傲慢、この三つが全てあると良いプログラマだとする考え方です。

まず怠惰だと、いかに楽をできるかという観点で全体の労力を減らすための努力ができます。僕も面倒くさがりなので同じものを二度書くことは無駄だと思っていますし、何度も同じ作業をしたくはないと思っています。その考えから、例えばデプロイ作業を繰り返さなくて良いようにDevOpsチームで自動化を推進するなど、会社全体での活動にも繋がっています。

次に短気というのは、ちょっとしたことにも怒りを覚える気質なので、すぐに改善すべく対応し、瞬発力が高くなるので良いプロダクトになっていきます。

最後に傲慢だと、自分の書いたコードに絶対の自信を持っています。そのためには指摘の余地なく完璧で綺麗なコードを書こうとする努力を惜しまないので、これも結果的に良いプロダクトになっていきます。

どれも言葉自体は悪いですが、エンジニアとしては良い気質なんです。今改めて考えてみると、ユニークビジョンの中でも特に技術力の高いエンジニア達には共通している気質だなと思いますね。

ユニークビジョンが高い品質を提供し続けられる秘訣は”泥臭さ”と”瞬発力”

ユニークビジョンの技術的な一番の強みは、この規模としては非同期プログラミングやパフォーマンスの良いシステムなどでとても速さが出せていることと、Twitterをはじめとする各種SNSなどのAPIを長年使い続けてきたことで積み重ねられたノウハウにあります。
APIについてはただ与えられるまま普通の使い方をするだけではなく、どうしたら最大限に活用できるか考えたり、万が一APIが動かなくなっても自分たちの技術でカバー出来る仕組みを用意したりと、かなり試行錯誤しています。泥臭くてもここまでしっかり要求を実現する方法にたどり着くことができるのは、なかなか難しいことだと思いますね。

どちらも、在籍しているエンジニア陣の成長意欲がとても高く、積極的に動いてくれているからこそ可能になっています。メンバーが積極的にアイデアを出しあったり、活発に技術的な議論が行われていたりと、会社としては今が過去最高に良いチームを築けているなと感じています。

プロダクトとしては、保守性の高さが自慢できるところですね。例えばTwitter上で施策を行う仕組みである「Belugaキャンペーン」ですが、様々なジャンルの企業様からお話をいただいて行う施策は本当に千差万別です。しかし、どんなことを要求されていても全て実現できています。動的にプログラムを追加する独自の仕組みなどもあり、色んな部分で柔軟に要求を吸収できる仕組みになっているんです。

柔軟性が高いということは、先まで見通して考え、問題を先回りして解決していくということです。開発しているその時だけでなく、後から開発する時のことも想定して負債を残さないように考えて作っています。先々までしっかり考えるとその分工数もかかってしまうのでバランスも考えつつではありますが、保守性を上げることは後の工数を減らすことに繋がるので、大事に考えています。

この「Belugaキャンペーン」が少し他と違うのは、かなり高い瞬発力が求められ続けるという点です。実際にそれぞれのお客様に使っていただく期間は一回一回が短いものの、利用頻度は高く、施策の度に全く異なる様々な要求があるんです。様々な問題をかいくぐりながらも泥臭くやり遂げる力や、そのためのベースとなる要求に素早く対応する瞬発力は、ユニークビジョンならではの強みだと思います。
他の会社では見たことがないですし、僕の開発人生でも無かったですね。これだけ頻度高く、すごい量の機能開発をしていることは、エンジニアにとっては面白く感じる部分だと思います。

時代とサービスに合わせた柔軟な技術選定

ユニークビジョンでは創業当初から今まで、いくつかの技術を移り歩いてきました。最初に作った「Beluga」ではFlashだったりPHPだったり、色々な技術を使って沢山失敗してきましたね。創業当初は受託事業が多かったこともあって、書きやすくて人も集めやすいPHPを主に使用していました。しかし会社も発展し始めて受託事業の割合が下がってきたタイミングで、当時のPHPではなかなか痒い所に手が届かず、根本的な部分に手をかけることができないところに不便さを感じていました。制約が多く、自由度が低かったんです。

それからは次から次へと様々な技術に手を出してみていたのですが、会社としてきちんと習熟した言語を持とうと考え、Rubyに集中することにしました。Rubyでは根本的な部分にも手が届きますし、コードに手を加えず差し込みで対応できるくらい柔軟性も高く、少ない量で楽にかけたりと、良い言語だなと感じています。

ただ、Rubyではなかなかパフォーマンスが追いつかない部分があり、今は徐々にRustに切り替えていっています。Rubyではサーバーごと落ちてしまっていたものもRustでは数分で返ってくるなど、かなり恩恵は感じていますね。最近はユニークビジョンとしても世間的な流れとしても、静的型付け言語の方が良いのではないかという考えになってきていることもあり、RustとTypeScriptを主に使用するようになっています。技術はあまり変えないようにしているつもりでしたが、結果的に見ると結構変わっていますね(笑)

幅広い領域に触れられる環境に、意思を持って取り組むエンジニアがたくさん在籍しているユニークビジョン

ユニークビジョンには、UCバークレーを卒業してAppleに買収されたベンチャー企業で働いていたり、命に関わる繊細な仕組みを扱う自動車会社で技術をつけてきていたり、AI将棋の世界大会で上位入賞していたりといった派手な実績を持つメンバーたちに加えて、些細な変化も見逃さずに安定感を発揮し続けるメンバー、新卒でエンジニアの少ないチームにジョインしてメキメキと総合力を身につけているメンバーなど、幅広く強力な視点や技術力を持つエンジニアが在籍しています。

あとは期せずして国際色は豊かになっていますね。エンジニアではベトナム、ミャンマー、アメリカ、ディレクターではオーストリアなど、世界中からメンバーが加入してくれています。海外からくるメンバーは考え方がユニークな人が多いですし、海外で働こうという覚悟を持って来ているので成長スピードやパワーが凄いなと感じます。

また、ユニークビジョンにはワーキンググループという枠組みがあるので、開発プロジェクトのエンジニアとしてだけでなく、各々の領域で力を発揮してくれている人が多いですね。色々なことが出来る環境があり、そこで意思を持って取り組んでくれるエンジニアが沢山いることは、本当に面白い環境です。
ここ数年では成長意欲が高くて積極的に発言してくれる人が増えて来ているので、それはかなりありがたいと思っています。

今後としても、問題を自分で見つけ出して対応できる人に入って来てもらいたいですね。何かに乗っかるだけでなく、自分で動く人と一緒に働きたいです。
考え方としては、この技術が何を解決するためにあるのかという本質を考えることが自然にできる人だと、ユニークビジョンの考え方とマッチするかなと思います。
この言語がやりたい、この技術がやりたい、ということがベースになっていると手段が中心になり本質からずれて来てしまうので、その時々で適した技術を考えられるような、ものづくりが好きな人に入ってもらえたらと思っています。

SHARE

【ワーキング・グループ紹介】バグを減らしてリリースを増やす開発を、会社全体で目指す

2020.12.14

ワーキング・グループ」とは、メンバーが自分の興味・関心がある技術や、社内の改善点について提案すると、日々の業務時間内でその研究・議論を行うプロジェクトチームをつくることができる、「OPEN & FLAT」を掲げるユニークビジョンで大事にしている取り組みの一つです。

事業企画や採用・広報など、普通の会社だったらそれぞれの部署がありますが、ワーキング・グループとしてチームができることで、「部署が無い=固定した役職者を作る必要が無い」ため、組織がフラットになり、”偉い人”が生まれない仕組みになっています。
”偉い人”がいない、良いことを言う人の意見がフラットに取り上げられる環境を作ることで、メンバー全員がオープンに課題にフォーカスした発言をできるようになり、ボトムアップで会社全体のパフォーマンスが最大化されると考えています。

***************************************

今回は、わたくしベルーガがユニークビジョンのワーキング・グループの1つ、DevOpsチームについてご紹介します!

今回インタビューするDevOpsチームは品質の高いサービスを早く届けるために活動しているチームです。

ーまず、「DevOps」とはどういったものなのでしょうか?

岩谷:DevOpsというのは、開発(Dev)と運用(Ops)が協力して、場合によっては一つのチームで業務を進めることで、ユーザーに迅速かつ確実にアプリケーションを届けるための開発手法です。
リリース頻度を上げるとそれに比例してバグが発生する可能性も上がっていきますが、DevOpsを推進していくことでリリース頻度を上げながらも品質を高く維持することが可能になります。
ユニークビジョンでは、開発をサポートする方法論やツールを提供するチームとして存在しています。

ーチームの発足経緯について教えてください。

青柳:ユニークビジョンではもともと開発と運用を明確に連携しようとはしていませんでした。しかしDevOpsの運用に成功している会社で、リリースの頻度がとても高くできているという話をよく耳にするようになりました。それと同時にDevOpsの考え方を用いた良い運用も、世の中にはたくさん出てきていたんです。リリース頻度の向上はユニークビジョンでも常々目標としている課題だったので、ユニークビジョンに合ったDevOps的な開発手法を考えていくチームを発足することになりました。

ー具体的にはどんな取り組みをしているのでしょうか。

青柳:主には自動的にテスト・デプロイ・リリースをするための仕組みであるCI/CD(Continuous Integration/Continuous Delivery:継続的インテグレーション/継続的デリバリー)の導入を進めています。
ユニークビジョンでは手順が属人的だったり、無駄な工数を使っていたりしていたので、そういった問題を改善するべく取り入れ始めました。
DevOpsチーム主導でCI/CDを全プロジェクトに導入することには、1年ほどの試行錯誤を重ね苦労しました。しかし、いいものを早く届けられるように改善を重ねているので、最近では安定して使える状態になっています。

岩谷:CI/CDが遅くなったり、止まったりするようなことがあれば開発業務に支障をきたしますし、全プロジェクトから一気に苦情が来るので、安定性はかなり重要ですし、気は抜けないですね。(笑)DevOpsチームの3人は開発メンバーとして参加しているプロジェクトが分散しているので、広くいろんなチームの言葉が拾えていると思います。CI/CDでトラブルがあるとエンジニアの仕事が進まなくなってしまうのでプレッシャーを感じますが、たくさん意見をもらえるのは会社全体からの期待値が上がっている証拠だと感じて日々取り組んでいます。

トゥオン:ユニークビジョンでは、各プロジェクトはソースコードだけでなくタスクや進捗の管理もGitLabで行なっています。GitLabには便利が機能がたくさんあるのでもっと活用してもらえたらと思い、毎週月曜日の全社朝会の中で「GitLabニュース」と称してGitLabの様々な機能を紹介しています。その中ではマイルストーンやタイムトラッキング、ラベルなどについて紹介し、その後いくつかのプロジェクトで使ってもらえるようになりました。ここで紹介した機能を活用してもらうことで自動集計されて、ディレクターが何もせずとも進捗や状況を管理しやすくなるツールも作りはじめています。

ー今期はどんな活動を行なっていたのでしょうか?

青柳:今期はCI/CDの高速化や、Rustのビルド高速化、自動テスト普及のためのカバレッジ率の可視化などに取り組んでいました。また、品質向上チームやレビュー改善チームから数値の集計や可視化についての依頼を受けるなど、他のワーキンググループとの連携も多いです。今期では、品質向上チームで指標を立てている開発生産性を自動集計するツールの開発も行なっていました。GitLabから数値を取ってきて各プロジェクトに共有したりグラフ化したりなど、エンジニアではないディレクターにも分かりやすいよう気をつけています。

岩谷:「品質の高いものを早く届ける」というDevOpsの根幹的な考えを加速させていくために、様々なツールやテンプレートをDevOpsチーム主導で作り、各プロジェクトに使ってもらっています。それにより社内でツールなどが統一できているのは嬉しいですね。
最近では画面側のテストまで含めた自動テストを各プロジェクトに導入しました。しかし、自動テストのテストケースはまだ書きづらく工数がかかってしまうので、あまり使われていないのが現状です。テストの工数でいかに人の手を減らして効率良くすることができるか、というのはDevOpsチームの大きな課題ですね。書きやすいテストツールやテンプレートを充実して普及させ、早ければ今期中にでも解決していきたいと思っています。

トゥオン:そうですね、実はツールの作成や導入はDevOpsチーム主導で行なっているものの、それを使うかどうかは今の所プロジェクト次第になっているんです。もちろんあった方がいいと思って提供しているツールなので、どうしたらもっと使ってもらえるかを考えないといけないなと思っています。
そこで、各プロジェクトに入った自動テストがシステム全体のどのくらいのロジックをカバーできているか、というカバレッジ率を今期は追っています。現状を知った上で、どこからアクションをとっていくかをチーム内で検討しています。
せっかくCI/CDを導入してもテスト作成のフェーズが改善していかないと全体が改善していかないですし、また全社で考えていけたらもっと早く進められると思うので、声をかけながら進めていっています。

ーDevOpsチームとして思うことや今後の展望を教えてください。

トゥオン:今のDevOpsチームでは主にCI/CDに注力していますが、DevOpsはCI/CDだけでなくもっと広い範囲で、もっとできることがたくさんあります。まだまだ知らないこともあるので、興味を持ちながら常に勉強していかないといけない分野だなと思っています。広い範囲で活動していくためにも、もっとメンバーがいてもいいのかもしれないですね。

青柳:今後の展望としては、やはりリリース頻度を上げたいですね。1日で数回リリースできる状態を実現できるよう、まずは1日1回リリースを来年中に目指す目標として動いています。CI/CDの導入は完了したので次の課題はまずテストです。先ほどもあったように、自動テストでのカバレッジ率向上のため、現状の把握に取り組んでいます。
DevOpsは世の中ではまだ思想的な部分が多いのですが、きちんと運用できているところはリリース頻度に反映されているなと思います。質も頻度も高く、安定してリリースができるようになっていけばビジネスとしてもインパクトはありますし、会社の価値もますます上がっていくと思うので、大事な目標だと考えています。

岩谷:DevOpsチーム主導で導入してきたCI/CDが、今では社内のエンジニアにとっては存在することが常識という感覚になってきています。先日もランナーを増強して早くなったことで、たくさん喜びの声をいただきました。良い点も悪い点も意見をもらっていく中で、社内のインフラとなっていることを実感し、一日も早く反映させていかなければという責任感がますます出てきています。
DevOpsの根幹は仕事の効率化であり、いかに自動化していけるか、というところだと思っています。今はDevOpsチームが主導して動いていますが、皆がDevOps的な観点を意識して、効率の悪い部分には疑問を持ち、改善を重ねていける環境が理想ですね。そのためにも、引き続き先陣を切ってDevOpsの推進や啓蒙活動を進めていきたいと思います!

***************************************

ユニークビジョンでは、DevOpsチーム主導で開発の可視化、効率化を進めています。チームの活動に興味を持たれた方は是非ご応募ください!

SHARE

【ワーキング・グループ紹介】品質の高いサービスを提供し続ける会社であるために

2020.11.20

ワーキング・グループ」とは、メンバーが自分の興味・関心がある技術や、社内の改善点について提案すると、日々の業務時間内でその研究・議論を行うプロジェクトチームをつくることができる、「OPEN & FLAT」を掲げるユニークビジョンで大事にしている取り組みの一つです。

事業企画や採用・広報など、普通の会社だったらそれぞれの部署がありますが、ワーキング・グループとしてチームができることで、「部署が無い=固定した役職者を作る必要が無い」ため、組織がフラットになり、”偉い人”が生まれない仕組みになっています。
”偉い人”がいない、良いことを言う人の意見がフラットに取り上げられる環境を作ることで、メンバー全員がオープンに課題にフォーカスした発言をできるようになり、ボトムアップで会社全体のパフォーマンスが最大化されると考えています。

***************************************

今回は、わたくしベルーガがユニークビジョンのワーキング・グループの1つ、品質向上チームについてご紹介します!

今回インタビューする品質向上チームは社内の全プロジェクトをレビューし、ユニークビジョン最大の強みである品質の高いサービスを提供し続けるために活動しているチームです。

ー改めてお伺いしますが、品質向上チームは何をするチームですか?

白石:グループ名の通り、ユニークビジョンが作るサービスにおける品質をより向上させていくことを目的としたグループです。会社全体のプロジェクトについて外からの視点で品質を担保する、言わば第三者機関ですね。
会社全体で品質を担保するために基準を作って各プロジェクトで守られるように管理していくことや、それぞれのプロジェクトで持っているノウハウの共有、スケジュール通りにプロジェクトが進むよう各プロジェクトとコミュニケーションを取ることもしています。
品質向上チームが直接品質を良くするのではなくて、あくまでもプロジェクトが品質を向上させるための基準やツールを提供するチームですね。

ーチームの発足経緯について教えてください。

青柳:会社設立から10年目の2018年初旬、プロジェクトが多くなってきたことにより詳細な開発状況がわからなくなってしまっていました。そのため各プロジェクトがどのフェーズにあるのかをはっきりさせるよう、総括して管理するチームを発足しました。

合わせてリリース時に不具合が起きないよう、それまでプロジェクトごとにチェックしていた部分を社内で共通化する品質シートを作り、統一された観点で品質を担保することも目指しています。
チームとしては全プロジェクトのリリース判定を担うところから始まり、リリース判定会議必須の文化を根付かせるために社内のいたるところにリリース判定の重要性を訴えるポスターを貼っていたこともありましたね。

ー品質チームができて会社はどう変わったのでしょうか。

高瀬:品質チームができてから色々な部分での数値化が進み、見える範囲が広がってきたように思います。
全プロジェクトの進捗を管理していく中で、これだけの工数のものを作ったらどれくらいのテストケースがあるべきか、そこからどれほどのバグが出る可能性があるのか、というようなフェーズ間でのメカニズムがわかってきました。
それを基に、今回はテストケースが足りなかったんじゃないか、などというピンポイントの指摘ができてきています。
品質チームとしても見ていく部分を細かくしていくことで、プロジェクト一覧シートからどんどん形を進化させ、今ではプロジェクト内の各フェーズの進捗がすべて一目でわかるようになっています。

ーチームの取り組みを詳しく教えてください。

白石:主には全体の品質管理、各フェーズでの品質レビュー、リリース判定です。
全体の品質管理という部分では、品質チームで用意した指標に沿って各プロジェクトに
・開発しているものがリリースに向かって漏れなくスケジュール通りに進んでいるのか(進捗)
・開発内容はリリースできる状態になっているのか(品質)
・どれほどのリソースを費やしてどれほどの成果物ができているのか(生産性)
ということを開発フェーズ毎に確認してもらっています。

最近は特に生産性の観点でのチェックを強化しており、開発者側にも意識して進めてもらえる枠組みとして開発生産性指標というものを用意しました。
何人日かけてどのくらいの開発ができたのかということを数値化することで、リリース毎にかかった工数や指標と比較した相対的な生産性が分かってきます。
品質チームはその指標を基に問題ないか確認していますが、もちろん全社員が全プロジェクトの進捗を確認することもできるようになっています。

青柳:品質レビューでは、品質チームで作成した品質シートに沿って、プロジェクト外の目線からきちんとプロジェクトが進んでいるのか、数値的におかしなところがないかを確認しています。

そして社内の最終チェック場となるリリース判定も、私たち品質チームの仕事です。
リリース判定後は社外の方の目に触れるので、品質チームの各メンバーが蓄積してきた今までのノウハウを全て参照しつつ、チェックシートにないことも含めてしっかりと確認しながら毎回緊張感を持って判定を行なっています。

ーチームの中で、個々で分担している活動はあるのでしょうか。

青柳:自分は品質レビューの運営に力を入れています。各フェーズにおいてやるべきこと、用意しなくては行けない資料、開発しなくてはいけない内容などを確認し、次のフェーズの準備まで含めて品質チームのチェックを通過してから進むようにしてもらっています。

高瀬:開発と設計の仕上がりを底上げするために、チェックリストやテンプレートを充実させる部分は主に自分が担当しています。品質チームの活動から得られた品質のノウハウを集約し、具体化させ、全社に還元しています。

白石:僕は最近加入したのですが、各プロジェクトの進捗状況の確認やプロジェクトへの依頼・声掛けなどを主に担当しています。品質チームとして声を上げる以上、説得力を持って間違いのない指摘をできるように品質についてはより一層勉強していかなくてはと思います。自分自身もプロジェクト内のエンジニアとして開発していますが、品質チームの目線から全プロジェクト全体感や進め方を見て理解を深められるのは自分のためにもなると思っています。

ーこれから力をいれていきたいことはありますか?

高瀬:先月までは先ほどの通り生産性指標を作ったことにより、開発フェーズの進捗をよりリアルタイムに見えるようにしてきました。今月からはテストフェーズに注目し、テストの進捗をグラフで可視化しようとしています。
あとリリース後にバグがあってはいけないので、そこは他フェーズよりもより意識して減らしていかないといけないと思っています。 設計フェーズに足りない部分もあると思うので、設計資料の統一など全プロジェクトに影響が及ぶ部分は品質チームで取り組んでいきたいと思っています。

今は品質に関わる様々な可視化を行なっていますが、プロジェクトを進めていく中で自動で数値が取れるようにしていったり、現状だけでなく履歴や推移も見られるようにするなど、ますます進化させていくつもりです。また、品質チームで考えた指標をDevOpsチームが自動化したり、品質チームで発生した問題をレビューチームに依頼するなど他のワーキンググループとの連携も増えているので、そこも強化できたらと思います。

青柳:これからもっと向上させていきたいものは、テストの品質とエンジニアの成長環境です。
テストのチェック観点は品質チームでも現在改善を行なっているところですが、まだまだテストの精度は上がる余地があるので力を入れて取り組んでいます。
エンジニアの成長環境という点では、エンジニア個人の生産性、バグをいかに出さないようにするかというのが今の課題だと思っています。テストで出て来ないバグももちろんあるので、エンジニア個人個人の意識や品質、開発スキルを上げていくことで、全体の品質を上げていきたいです。

本音を言えば最終的にはバグを0にしたいと思っていて、普通に考えたらこの業界的にバグ0なんてほとんどあり得ることではないですが、こういった課題を一つ一つ潰していけば達成することも可能だと思っています。
バグや品質に対して、この規模感で、このレベルできちんと追っていけているのはなかなかすごいことだと思うので、これからもより責任感をもって進めていきます!

***************************************

ユニークビジョンでは、品質向上チームを中心として意識が高まることでサービスの質もどんどん高まっています。ユニークビジョンや品質向上チームの活動に興味を持たれた方は是非ご応募ください!

SHARE

【ワーキング・グループ紹介】メンバー主体で会社全体のコミュニケーションについて考える

2020.08.30

ワーキング・グループ」とは、メンバーが自分の興味・関心がある技術や、社内の改善点について提案すると、日々の業務時間内でその研究・議論を行うプロジェクトチームをつくることができる、「OPEN & FLAT」を掲げるユニークビジョンで大事にしている取り組みの一つです。

事業企画や採用・広報など、普通の会社だったらそれぞれの部署がありますが、ワーキング・グループとしてチームができることで、「部署が無い=固定した役職者を作る必要が無い」ため、組織がフラットになり、”偉い人”が生まれない仕組みになっています。
”偉い人”がいない、良いことを言う人の意見がフラットに取り上げられる環境を作ることで、メンバー全員がオープンに課題にフォーカスした発言をできるようになり、ボトムアップで会社全体のパフォーマンスが最大化されると考えています。

***************************************

今回は、私、ベルーガがユニークビジョンのワーキング・グループの1つ、コミュニケーションチームについてご紹介します!

コミュニケーションチームのメンバー3名に話を聞きました。

ー初めに、コミュニケーションチームの役割について教えてください。

中村 (遥):コミュニケーションチームは、社内のコミュニケーション活性化を目的に活動しています。
もともとは社内の情報共有の仕組みを整備する事を目的として始動したのですが、最近は更に踏み込んで、企業文化の醸成やコミュニケーションの質・量の向上まで関わっていきたいという思いで活動しています。堅い話をするとこんな感じですが、活気のある状態、イメージとしては”常に文化祭の前日の様な状態(笑)”が理想だなって思っています。みんなそれぞれ役割を持って働いているので、それぞれが自分の立ち位置で知恵を出し、協力し合って前に進んでいける組織が作れたらと思いますね。

ー最近、『Belpoi』の導入や『つながりアンケート』の実施など、新たな働きかけを積極的に行っていますが、その背景について教えてください。

中村 (遥):『Belpoi(社内いいね制度)』(Belpoi:社内の誰かの「いいね!」を見つけたら、「belpo」を贈ろう!という取り組み。ユニークビジョンはslack上でこのやりとりを行っています。名称はユニークビジョンの主力サービス Beluga Pointから来ています。)は、かなり前からピアボーナスを送り合うという仕組みに注目していて、同じ様な感じで社内の色々なメンバーが脚光を浴びれるような仕組みが作れたらいいなあと思い、自社に合う形に変化させて導入しました。

ユニークビジョンでは、メンバーが心身共に健康な状態で働けているか調査するアンケートを定期的に取っているのですが、その中で特に「心理的安全性」(みんなが安心して自分の意見が言える環境かどうか)に関する項目を注視していて、直近のテーマとしてこのスコアの向上を掲げています。

それにあたり必要な要素として、”自分のありのままの状態が組織に受け入れられている”という認識が大切なので、その醸成が『Belpoi』の目的の一つです。また、単純にメンバー同士が日常的にポジティブなことを言い合える状態って良いと思うので、それも目的の一つとして運用しています。送られて嬉しいだけでなく、送る側もBelpoiを送るために、仕事をしながら他の人の良いところ探しを習慣としてすることが出来るというメリットがあり、双方に良い影響を及ぼすのではないかと思っています。

今、導入して5カ月位経っていますが、最近は業務の中で「ありがとう。後でベルポ送るねー!」なんていうコミュニケーションが見られるようになったりして、少しずつ浸透が見られ嬉しいですね。もっともっと利用する人が増えて、良いやり取りが増えたら嬉しいですね。

中村(沙):Belpoiのチャンネルでの他の人のやりとりを見て、普段仕事での接点が少ないメンバーの動きを知るきっかけにもなっていたりして、新たなつながりがそこから生まれてくれたらいいなと思いますね。

矢内:もう一つ最近始めた取り組みとして、『社内でのつながりアンケート』というのがあります。
社内の他のメンバーとどの位の深さで繋がっているのか、つながりの深さを数値化し、個人・会社全体でどの様に推移していくのか今後モニタリングしていく予定です。現状、コミュニケーションに関して大きな課題があるという理由で実施している訳ではなく、こういったアンケートを足掛かりに、より強固な組織づくりが出来たらという目的でやっています。

ーすごくアグレッシブに活動しているイメージですが、活動のヒントとなるものはありますか?

中村(遥):色々な情報を参考に、取り組みに活かしていますね。それこそニュース記事を見たり、他社の事例を参考にしたり。自社でも応用できる部分が無いか日々意識しながら情報収集していますね。それと、なるべく社内の色々なメンバーとコミュニケーションを取るようにして、アンケートなどのデータに頼りすぎず、自分の肌感覚でも組織の状況を感じ取れるよう意識していますね。

中村(沙):私も、知り合いの会社でどんなことをしているのか、常にアンテナを張るように心掛けていますね。それで、面白い話が聞けたら具体的に調べて、それをチームに共有してみんなで検討出来るようにしています。

矢内:私は採用チームも兼務しているので、採用とつながる部分で何か参考になる情報が提供できないか、常に考えて動いていますね。逆にコミュニケーションチームから採用に役立つ情報があったら、採用で活用するということも意識していたりします。

中村(沙):私たち個人がそれぞれ考えてっていうのもありますが、代表の白圡もメンバーなので、白圡が面白い情報を提供してくれたりというのも新しい取り組みのきっかけになったりしますよね。

ーチームの活動はいかがですか?

中村(沙):正直、メインのディレクター業務の傍らでやっている活動なので、忙しい時はしんどいですね。最近熱が入りすぎて、若干やりすぎ感があるかな、って思うくらい頑張っています。ちょっとメインの業務を忘れちゃっているような…(笑)

好きだから苦じゃないんですけれど、限られた時間の中でコミュニケーションというなかなか難しいテーマについて考えるので、責任重大だなと思いながら頑張っています。
今は大変な思いで取り組んでいますが、頑張ったら頑張った分だけ組織コンディションに反映されて、より良くなると思っているのでそれを励みに頑張っています。

矢内:私はコミュニケーションが苦手なタイプなので、苦手な側の視点で考えるという立ち位置で貢献出来たらなと思って活動に参加しています。それと、自分自身がまずは動くというか、どうやって個人としてコミュニケーションの量・質を上げられるかなということ意識するようにしていますね。

中村(遥):コミュニケーションの問題って目に見えるものじゃないので、気付きにくいですよね。変化にも気付きにくい。なんとなくとらえている人が多かったり、人によって解釈や反応が分かれるので、とても難しいというのが取り組んでいての印象です。

ただ、仕事を円滑に進めるうえで重要なスキルだと思うので、苦手だから…などの理由で尻込みするのではなく、必要スキルとして頑張って伸ばしてもらいたいなと思っています。これからサポートする方法としてハウツーの発信なども行っていきたいですね。

一今後目指すところ、今後挑戦したいことがあれば教えてください。

中村(沙):やっぱり、私たちが居なくても社内のコミュニケーションについての課題感が無い状態、私たちが卒業できる状態っていうのがベストな状態だと思うので、それを目指して頑張っています。
私たちが下地を作ることによって一人ひとりの意識が変わって、会社全体の雰囲気がより良く変わってくれたら嬉しいですよね。

中村(遥):確かに、コミュニケーションチームが存在しなくてもコミュニケーションが円滑に取れている状態っていうのが理想だと思うので、卒業が最大のゴールですよね。

ちなみに、直近での課題と言っても、ユニークビジョンの場合、メンバー全員がみんな本当に良い人で、現時点でネガティブなコミュニケーションを取る人がいたりなどの悪い要素は無くて、コミュニケーションの量・質を更に上げたいというだけなので、もしかしたら他の会社さんに比べたら恵まれているのかもしれないですね。いわゆる「上司と部下」みたいな関係も無いので煩わしいコミュニケーションも無いですし。

そんな感じで、その時々必要な事を正しく認識し、みんなの行動が変わるようなことを引き続きよりクリティカルな視点で考えていきたいですね。最近は新型コロナの影響で、社内のランチ会や通常行っているイベントが出来なくなったり制限があるので悩ましいところですが。。

矢内:本当にうちの会社は他の会社に自慢できるほど、良い人しかいないですよね。私も採用でお人柄はすごく重視して見させて頂いているつもりですし。ひとつの”ユニークビジョンらしさ”と言えるかもしれないですね。今後”ユニークビジョンらしさ”みたいなところをもっと掘り下げて、言語化出来るようにして、コミュニケーション活性化のヒントにしていけたらというのも考えています。

中村(遥):仕事の中で上手く先に進められなくなる瞬間とか、誰しもあると思うのですが、そういった時にコミュニケーションの下地が出来ていると、誰にも助けを求められないとかそんな事が無く、近くの人に相談してパッと解決するという事がしやすくなると思うので、我々コミュニケーションチームがそのサポートをまずは出来たら良いなと思います。”文化祭の前日の様な状態”が目標なので、更に近づけるべく、活性化、頑張っていきたいと思います!(笑)

***************************************

ユニークビジョンでは、社内コミュニケーションに限らず、それぞれのテーマに沿ってメンバーが中心となって活動しています。こういった活動に興味を持たれた方は是非、お気軽にご連絡ください!

SHARE

規模が変わっても変わらない。それぞれが自身の強みを発揮し、良いサービスを追求する環境

2019.11.18

個性豊かなユニークビジョン社員の入社に至るまでの経歴や、どんな想いをもって日々の仕事に打ち込んでいるのかなどをご紹介する「ユニークビジョンではたらく仲間」。
今回は、入社7年目で通期MVP受賞経験5回を誇る敏腕エンジニア、高瀬 憲祐に話を聞きました。現在はBelugaキャンペーンの開発を担当している高瀬。ユニークビジョンの創業直後から現在までを振り返り、感じることについて語ってもらいました。

面接時のメンバーは5名。原宿のアパートの一室からスタート

私は2012年に入社しているのですが、当時の社員数は確か7、8人でしたね。面接時はもっと少なくて5人だったと思います。オフィスは原宿にありました。今のオフィスの前の前の前のオフィスですね。普通のアパートの一室という感じで、広さは今のオフィスのカフェスペースよりも狭かったと思います。

ユニークビジョンに入社する前はコンピュータ組立工場での生産技術の業務や、ソフトウエア製品のテクニカルサポートなどを経験してきまして、直接ソフトウエア開発に携わるようになったのはユニークビジョンに入社してからになります。

私は会社の規模にはこだわりが無いタイプで、終身雇用してほしいとかそういう希望も無いので「ソフトウエアの開発に携わっていきたい」という思いで、当時面白そうな会社だなと感じたユニークビジョンを選んだ記憶があります。

入社後7年で社員数が約8倍!急成長しながらも大切にしていること

入社当時はベルーガの開発をみんなで行っていましたね。今の開発メンバーの1チームが会社全体という感じでした。また、ディレクターも今は7名いますが、当時、ディレクター的な動きをしていたのはCOOの菊池1人だったと思います。

今は分担して行っている仕様決めから開発テストまでをみんなでやったりもしていました。一つ一つの仕事をみんなで一丸となってやっていた感じです。人数が少なかった分、それぞれ色々なことをやっていましたね。開発メンバーはCTOの青柳を中心に若手メンバーが青柳の指導を受けながらそれぞれの業務にあたっているような感じでした。今は青柳以外にも主力メンバーがいるので、それぞれが若手の育成支援を行うような体制に変わりました。

私が入社してからの7年で入社当時の5名から現在の40名ほどまで社員数も増えましたし、オフィスもそれに伴いどんどん大きくなってきたりと、改めて変わったなと思います。当時受託案件が大半を占めていたのも、今では受託案件がほとんど無い状態になっていたりと案件の内容も変わりましたしね。
すごいスピードで成長してきたなと思います。

常にクライアントやその先にいるユーザーのメリットを第一に考える。それぞれが自身の強みを発揮し、良いサービスを追求

短期間で急成長してきましたが、本質的なところ、企業として大切にしてきたことは変わっていないような気がします。体制やその時々の状況に合わせてやり方は違いますが、常にクライアントやその先にいるユーザーのメリットを第一に考えてやってきました。開発メンバー、ディレクターが相互で協力してどんどん良いサービスが作れるようになってきています。

私自身がいつも意識していることは、どんなに小さな案件でも万が一の事態に備え、基本的な確認作業を怠らないということです。過去の仕事の経験から”世に出すものは完全なものを提供するのが当たり前”という考えで仕事に取り組んでいるので、どんなミスも見逃さないよう注意するだけでなく、少しでも早くその兆しに気付けるよう心掛けています。細かい話ですが、自分が関わっていないプロジェクトでも定期的にサーバーの状態を確認するようにしたり、エラーメールなども見逃さないようにしています。
小さいことかもしれませんが、入社から今までこだわりを持ってやってきたことの1つです。

私はそういうこだわりを持って、それを自分の強みとして働いていますが、他のメンバーもそれぞれ個々の強みを持っていて、その多様な強みの集合体がユニークビジョンだと思いますね。当事者意識や向上心の高いメンバーが多く、それが会社全体としての高い技術力を支えていますし、会社もそれを更に伸ばせるよう「自己研鑽フライデー」や「技術勉強会」などの制度を通じて応援してくれています。

また、それ以外にもユニークビジョンは、自分が得意な事や新しく挑戦したいことを発信すると積極的にプロジェクトの中に取り込もうとしてくれる、挑戦を応援してくれる文化もあります。
各々が主体性を持って動く、これは昔から本当に変わらないですね。
クライアントや世の中にお返し出来る価値が大きくなることに関してはリスクがあっても挑戦するという風土が昔からあります。この価値観は今後も大切にしていきたいなと思っています。

これまで高い技術力を武器にサービス開発を行ってきたのですが、”どんな技術を使ってどんなものを作ってきたか”ということをあまり社外に発信できていなかったので、今後はそういったことをもっと発信していけたら良いですね。

先にも述べましたが、向上心の高いメンバーが多いので誰かが働き掛けをしなくても、新しい技術をどんどん取り入れ、サービスに反映していく”攻め”の姿勢は今十分にあると思います。ミスを減らすなど”守り”の要素を今後更に強化出来れば会社としてもっと強くなると思うので、品質に対する意識をもっと上げて、より良いサービスを更に世の中に送り出していきたいですね。

この記事を読んで、ユニークビジョンについて気になった方はぜひお気軽に会社に遊びにいらしてください!

SHARE

新卒入社の若手エンジニアが語る「ユニークビジョン」 若手も影響力の大きな仕事に挑戦できる、”OPEN & FLAT”な環境

2019.07.26

個性豊かなユニークビジョン社員の入社に至るまでの経歴や、どんな想いをもって日々の仕事に打ち込んでいるのかなどをご紹介する「ユニークビジョンではたらく仲間」。今回は、2018年に新卒でユニークビジョンに入社した若手エンジニアの岩谷・中野に話を聞きました。若手の目線での仕事のやりがいやユニークビジョンの社風について教えてもらいました。2名のプロフィールはこちら

やりたいことが出来そう。嫌でも勉強しなくちゃいけない環境。

ーー早速ですが、おふたりはどんな経緯で入社されたか教えてください。

岩谷:僕は情報系の大学で4年間勉強していたので、就職先もそれを活かせるようなところを探していました。きっかけは就活サイトで、「自分がやりたいことが出来そう」と思い、エントリーしました。web関係の仕組みに触れられる点、ソーシャルメディアを扱っている点に魅力を感じユニークビジョンへのエントリーを決めました。地元が名古屋なので上京することに少し不安はあったのですが、挑戦してみたいという気持ちが勝り入社を決めました。

他にもいろいろな会社を見ていたのですが、面接での役員の印象が良かったのとフットワークが軽くて、最終面接の場でほぼ内定を出してくれ、面白い会社かもと感じたのも大きかったですね。

中野:僕は、大学では生物系の勉強をしていました。同級生にエンジニアになるような人はあまりいない環境で、門外漢なので「ITの中で特にこの分野でやりたい!」というようなこだわりがなくて。「この業界で仕事がしたい」くらいの温度感で会社選びをしていました。

決め手になったのは、学びの機会が多い点ですかね。実は、僕はかなりさぼり症なところがあって、周りから発破をかけられないと仕事とか勉強をしないんですね。(笑)ユニークビジョンって、社内勉強会とか開発合宿とか勉強できる機会が多いし、役員にもすごいエンジニアがいるので、ここなら嫌でも勉強しなくちゃいけないかなと思って決めました。

「OPEN & FLAT」な環境。困難もチームワークで乗り越える。

ーー実際に入社してみて、いかがですか?

中野:概ねイメージ通りですね。思っていた以上にフラットでしたね。(笑)

岩谷:僕もそんな印象ですね。まあ、オープンな会社なんだろうなと思って入社したんですけど、思った以上に”先輩・後輩”というような関係はないですね。役員でも仕事となったら対等に話しますしね。

ーーエンジニアの仕事はいかがですか?

中野:入ってしばらくは大変づくしでしたね。最初に任された仕事2案件がエンジニア1人のプロジェクトだったので。。しかも、ユニークビジョンでは珍しい、受託の案件が2連チャンという。「ちょっとやってみる?」という感じで任されました。(笑)

1つ目の案件は、PHPでデータベースはMySQLで、しかもサーバーサイドしかやらず、といったような感じで社内ではあまり無い案件だったので不安でしたね。最近はLINEの案件も多いですが、当時はLINEの案件があまり無かったのでLINEを使ってという条件もあったり、特殊な案件でした。プレッシャーは大きかったのですが困ったら必ず隣の席の先輩が力を貸してくれたので、なんとかやりきることが出来ました。

岩谷:僕は、入社してすぐに関わったプロジェクトの進捗があまり良くなく、大変な時期を過ごした記憶がありますね。規模が大きいし、技術的な壁も多々あったりと難しいプロジェクトだったんですけど、プロジェクトメンバーと試行錯誤を繰り返してなんとか乗り越えました。

この経験のおかげで、チームで大きな課題を乗り越えるためにどうしたら良いのかということを学べた気がします。大人数のプロジェクトだったので、メンバー全員の足並みが揃えずらいという大変さはあるものの、人数が多い分、みんなの知恵を持ち寄れば色々な解決策を挙げられるので、それは強みだなと思いました。なんでも1人で悩むのは良くないですね。

中野:そういう意味では、プロジェクトの規模が小さくても、何かあったらすぐに頼れる先輩がすぐ隣にいたり、役員にも話を聞けたり、相談出来る人が多い環境はすごく良いですよね。

年次や年齢は一切関係ナシ!若手でもリーダーを任される「ワーキング・グループ」
ーーユニークビジョンは「ワーキンググループ」を採用していますが、おふたりは参加していますか?

中野:半年位前から、「技術勉強会」のワーキンググループのリーダーをやっています。他のメンバーは役員と年齢が上の先輩なのですが、僕がリーダーを任されています。

最近は開発合宿を実施したり、お酒を飲みながらのLT会の様な「ビアバッシュ」を新規で企画したりしました。ビアバッシュは、社長に予算申請をするところから始めたのですが、僕みたいな入社2年目の若造に即決で予算承認してくれて、内容に関しても信頼して任せてもらえて・・・なかなかそんな会社無いよなと思いました。

岩谷:ビアバッシュ、エンジニアはほぼ全員参加しましたよね。僕は、お酒がまわって上手く話せませんでした。(笑)

中野:ユニークビジョンでは、勉強会に参加するという文化はしっかり根付いているので、更なる進化を遂げるためにどうしたら良いかもっと考えていきたいですね。今後はイベントによってはディレクターも巻き込んだり、他職種とも連携を取っていけたらいいなと思っています。

岩谷:僕は「DevOps」に参加しています。既存サービスにおいて、開発や運用における手法を継続的に改善していくチームで、社内に色々な良い文化を取り入れていこうという表題を掲げてメンバー全員で取り組んでいます。

個々人がテーマを持ってそれぞれ自由に動いているんですけど、僕は他のグループから要望があったコードレビューのためのツールを作っていて、他のメンバーも、いかに開発をスムーズに始められるかという事を考えていたり、テストの自動化のためのひな型を作ったりと色々動いています。

抽象度の高いテーマを扱うグループなので時には「DevOpsとは何ぞや」ということについて話し合ったり、方向性を見失わないように気を付けています。ちなみに僕はリーダーじゃないんですけど、リーダーとかメンバーとか関係なく、各メンバー当事者意識を持って取り組んでいますね。

ーーなるほど。エンジニアのメイン業務以外にも積極的に色々なことに取り組んでいるんですね!最後に今後の目標ややりたいことがあったら教えてください。

岩谷:僕は、自動化するのが好きなので、今後社内の色々なものを自動化していけたらいいなと思っています。細々したところはなるべく自動化して、本質的な開発業務に集中していけるような環境を作っていけたらいいなと思っています。より快適に仕事ができる環境を作っていきたいというのが今の目標ですね。

中野:今は1つでも多く出来ることを増やしていきたいという段階ですかね。この会社は何を聞いても何かしら答えが必ず返ってくるという、知識が豊富な人が沢山いるんですね。そういう人達を見ていると、「自分には知らないことがまだまだ山ほどあるぞ」と思うんですよね。たまに、ディレクターの人から質問を受けることがあるんですけど、そういう時に答えられなくてちょくちょく「●●さんなら知ってるかも」と他の人にまわしちゃうことがあるんです。まずは、そういう質問を自分でさばけるようになったら良いなと思っていますね。周りに尊敬できる先輩方が沢山いるので、少しでも近づけたらと思っています。

ユニークビジョンでは、新卒・中途問わずエンジニアの採用を行っております。技術が好き!最先端の技術を活かして世の中に面白いサービスを提供してみたい!そんな方は是非一度会社の雰囲気を見に遊びにいらしてみてください。

SHARE

エンジニア視点で語る「ユニークビジョン」~~躊躇せず挑戦する文化と高い技術力を支える学びの機会

2019.03.29

個性豊かなユニークビジョン社員の入社に至るまでの経歴や、どんな想いをもって日々の仕事に打ち込んでいるのかなどをご紹介する「ユニークビジョンではたらく仲間」。今回は、エンジニアの山本・中村・藤野に話を聞きました。ユニークビジョンの社風、独自の制度や取り組みなどについても教えてもらいました。

話を聞いたのはこの3名です。

パッと見何をやっているのかよく分からない会社。でも、それが逆に「面白そう!」と感じた。

ーー早速ですが、みなさんどんな経緯で入社されたか教えてください。

山本:鉄道関係の会社に勤めていて、一般的には堅い業界だと思うんですが、それとは全く関係無いことをやってみたいと思いユニークビジョンを見つけて転職先として意識するようになりました。自分は2018年の4月1日に入社しているんですが、実は面接を受けたのはその半年以上前で。個人の都合で、だいぶ先の転職になる旨を伝えたところ「それでも良い」と言ってもらえたので、入社を決めました。(笑)

真面目な話をすると、SNSで新しい仕組みを作っているというところに興味を惹かれたのを覚えています。webサービスってたくさんありますけど、日常的によく使われているのはSNSかなと思い、やってみたいなと思いました。それと、パッと見何をやっている会社なのかよく分からなかったので、そこが逆に面白そうだなと思い、話を聞いてみようと思いました。

中村:入社は2017年の9月なんですけど、僕も面接を受けたのは半年くらい前でしたね。(笑)前職は従業員数500人位の規模のSIerだったんですけど、その中でも社内ベンチャー的な位置付けで、かなり少人数の部署だったこともあって、客先に行ったり、開発もして・・・という感じで自分の技術を追求するというのが日々の業務の中では難しくて、もう少し技術を追求したいと思ったのが転職を考えるようになったきっかけです。

でも、当時、プロジェクトを抱えていて、業務から離れられずすぐには転職できない状況だったんですが、それを面接で伝えたところ「すぐに仕事を抜けられるような人はいらない。会社が抜けられたら困るような人に入って欲しい。」と言ってもらえ、それで安心感を持って転職を決めたのを覚えています。会社の規模感やSNSに関わるところで先進的なことをやっている点も良いなと思い入社を決めました。

藤野:僕は新卒で入社して2年目なんですけど、もともと大学は文系でした。普通に就活をして、食品メーカーの営業として実は内定をいただいていました。ただ、内定はいただいたものの、働くイメージが湧かずこれでは長く働けないなと思い、内定を辞退しました。

そこで、何をしようかな〜と考えたんですけど、ものを作るのが好きだったので、「プログラミングならパソコン1台あればできる!」と思ってプログラミングを始めたのがもともとのきっかけです。最初は本を見ながら、それこそ「print」、「Hello World」から始めて、動くのに感動してどんどんハマっていって、その流れでエンジニアとしての就職活動に至りました。

会社を決めるにあたって特にこれという理由はなかったんですが、ユニークビジョンは、面接の時に社内の様子がよく見えて、その時にみなさんフロアでよく喋っていたのが印象的で、それが良いなと思いました。僕自身、勉強を始めて数ヶ月で自信が無かったので、とにかく技術が磨ける環境だといいなと思い、そういう雰囲気なら相談なんかもしやすいんじゃないかと感じましたね。それと、大人数だと自分が埋もれてしまうんじゃないかという不安もあったので、あまり規模が大きくない点にも魅力を感じました。

ーー実際に入社されてみていかがですか?

藤野:面接で率直に色々話していただいたので、僕は入社後もギャップを感じることなく働けています。

山本・中村:そうですね。ギャップは無いですね。

過去やったやらないに関わらず、その時一番良いやり方で進める。「よし!やってみよう!」とみんなで挑戦する文化。

ーーそれでは、入社後、働いてみての印象は?

中村:新卒・中途分け隔てなく、一緒のプロジェクトで働ける環境ですごく良いなと思っています。毎週「アクティビティプラン」という全員のプロジェクトの予定や進捗を確認する会があるんですけど、その取り組みのおかげで常にみんながどんな仕事をしているのかが把握できて安心感がありますね。

山本:裁量が多く与えられるというのが自分は良いなと思っています。働き方もそうですし、エンジニアに関しては、プログラミング言語などの裁量が大きい印象があります。プロジェクトの目的に沿ってさえいれば、会社としてチャレンジしたことが無いような取り組みでも「よし!やってみよう!」と任される雰囲気がありますね。過去、やったやらないに関わらずその時一番良いやり方に挑戦してみようという気質があると思います。普通は過去実績が無いものはリスクがあるのでなかなか採用しづらいですけど、そこにこだわらず挑戦させてもらえるのは良いですね。

藤野:ディレクターとエンジニアの間で上下関係のようなものが無いのが良いと思いますね。

中村:前職はエンジニアとディレクターの仕事がはっきり分かれていなかったので、今はエンジニアの仕事に専念できて良いですね。エンジニアの仕事に専念したい人にとってはとても良い環境だと思います。

山本:仕事とは関係ありませんが、意外と飲み会が多いですね。新しい人がたくさん入ってきているので、歓迎会など常にやっているイメージです。ちなみに、その会の幹事はCOOがやってくれています。なかなかそんな会社無いですよね。(笑)

中村:そうですね。(笑)それと、やっぱり良い人が多いですよね。みんな良い距離感で働けていると思います。

「納得感」のある表彰・評価面談

ーーユニークビジョン独自の制度や取り組みがあれば教えてください。

中村:ユニークなのは、年末に「MVPを決める」という制度ですかね。その年で1番頑張った人を全員の投票で決めます。全員で投票っていうのはなかなか聞かないですよね。1人を選ぶのは大変で、毎回すごく悩みます。他にも技術賞、新人賞、UV賞というのがあります。

表彰以外に、「評価面談」がちゃんとしていると思います。形骸化していないというか。社長や役員と面談して、自分の現状や今後こうしていきたいという話をじっくりします。その話をきちんと評価に反映していただいている印象があるし、評価のためだけでなく、今後自分が取り組んでいきたいことについての相談・発信の機会としても活用出来る場なので貴重な場ですね。

山本:たしかに上から一方的に言われて、という感じではないですね。形骸化してない。すごく納得感がありますね。

藤野:役員の方とじっくり話せて、今後のキャリアについて話せたりするので僕も良い場だと思っています。

「自己研鑽フライデー」や「勉強会」で常に学びを。成長機会を提供する環境。

ーー表彰や評価制度、納得感が大切ですよね。それ以外に、メンバーの成長の後押しをするような取り組みはありますか?

中村:「自己研鑽フライデー」という取り組みがあります。毎月1回、月末の金曜日に実施しています。業務時間の3時間をそれぞれが取り組みたいテーマの研究に充てます。業務と全く関係無いことを研究する人もいれば、その時やっている業務に関係することについて研究する人もいます。

中村:同じような取り組みで「勉強会」というのもありますね。勉強会もテーマは自由です。

藤野:ARがテーマの回は、盛り上がってましたね。

中村:僕がちょっと前に自己研鑽フライデーで作ったARを紹介しました。仮想物体の影をどうやって映すかで盛り上がりましたね。

山本:コードゴルフも盛り上がりましたね。いかにコードを短く書けるか(キーボードをいかに少なく打てるか)というのを追求するという。こんな感じで、メンバーひとりひとりが自分が得意な分野で常に新しい情報をキャッチするためにアンテナを張っているので、高い技術力が保たれているんじゃないかなと思いますね。「ワーキンググループ」でプロジェクトとは違うことに取り組んだり。

中村:プロジェクトは長期スパンで考えるものが多いですが、ワーキンググループは短期で考えるものが多くて、結果がすぐに見えたりというのが面白いですね。僕は、社内コミュニケーションのグループに所属しているんですが、今、色々施策を打ってみようと思っていて、今まで社内で未整備だったものを整えにいっているところです。

山本:社内コミュニケーション、楽しそうですよね。

藤野:僕は、別のワーキンググループで去年の夏頃からリーダーをやっているんですけど、2年目ながらメンバーを動かすというのを経験出来る貴重な場ですね。事前準備を忘れてしまったり、、失敗も含めてとても勉強になります。

中村:成果物ではないですが、そういえば、ワーキンググループでアドベントカレンダー(https://qiita.com/advent-calendar/2018/uniquevision)書いたりしましたね。

ーーなるほど。個々の力を大きくするための取り組みもたくさんあるんですね。最後に、今、転職を考えていらっしゃる方にメッセージをお願いします!

中村:技術に興味がある人には、とても楽しい環境だと思います。プロジェクトの人数が10人を超えることが無いので、ひとりひとりの取り組みの影響力が大きいです。「自分で仕事をしている」という実感が大きいと思いますね。SNSに親しみがある人も面白い環境だと思います。

山本:社内にいる人間だけで全て完結するので、自分が作っているものが何なのかというのが分かりやすいですよね。

中村:責任は大きいですが、やりがいはありますね。

藤野:何かあっても誰かに責められるとかいう環境では無いので、その安心感はありますね。「やってしまった〜!」という事態になっても、周りの人がどうリカバリーするのがベストなのかという事を一緒に考えてくれるので効率的だと思います。

中村:サービスがリアルタイムで動いているものなので、特にそういうマインドになるんだと思いますね。ミスやトラブルが起こったら冷静に原因を振り返って、再発防止に務めるという感じですかね。

それと、椅子がエルゴヒューマンです。新宿という立地も便利ですね。(笑) もうすぐ新しいビルに移転します!

SHARE